終-5 ページ5
.
Aside
出来上がった椿の上生菓子を眺めながら、
椿との思い出を振り返る。
初めて会った日のこと…
付き合った日のこと…
その時は偽りでも、
今は…
．
私には椿を愛せる立場じゃない。
光月庵を出ていこう。
椿を忘れよう。
椿には栞さんがいる。
そう思った時
椿「こんな遅くに何してる。」
なんで今になって、現れるの…
バレないように涙を拭い、
A「いえ、別に。」
そう言って逃げようとすれば
腕を掴まれ咄嗟に椿と目が合う
椿「……！」
最悪。泣いてるのバレた。
私がすぐに目を逸らせば、
A「……っ…」
椿は私を抱きしめた。
椿「A…」
待ち焦がれていた、あなたの腕の中。
でもそれは2人を苦しめるものでしかなくて。
A「離してください…」
椿「………」
椿が何も言わないのは、
椿も苦しんでるからなのかな…
椿「なんで泣いてるんだ…」
A「椿さんに関係ありません…」
腕の力が抜け、解放される
A「失礼します…」
私はそのまま厨房をでていった。
忘れたいのに、
さっき触れられた所が熱くなって、
ボロボロ涙がでてくる。
私、こんなに椿に惚れてるんだ…
悔しい。
今日子「Aさん。」
前から女将が来ていたのが見えた
A「…！女将さん…」
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 140人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
、 - 15と18それぞれ、二つずつあります。 (2021年7月26日 9時) (
レス) id: 5873f0fb76 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きにさんあひさん | 作成日時：2021年3月30日 4時
