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終-16 ページ16

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そして、除夜祭当日。







部屋には宗寿郎、椿、七桜の3人だけだった。







宗寿郎「Aはどうした。」





七桜「……」






宗寿郎「フッ 下りるということか。」






椿「もう少し、お待ちください。」







すると、襖を開く。







A「遅れてしまい、申し訳ございません。」









宗寿郎「遅い、いつまで待たせる気だ。」








A「申し訳ありません。おじい様。」

















それから順番に、



腕によりをかけた御菓子を披露していく






七桜は皮を丸ごと使った柚の上生菓子。







椿は先代である樹の味を持った椿餅。







そして、Aは…








七桜(見た感じ…淡い黄緑色の丸い…上生菓子?)






椿(葉の模様が書かれてる…)






宗寿郎は葉模様に沿うように切ると






宗寿郎「ほぅ…」





その庵の断面には椿の絵柄が。






椿/七桜「……!」








A「椿庵(つばきあん)です。





たくさんの葉が





守っているかのように






囲まれる1輪の椿が






どの椿よりも





美しく咲く。」









宗寿郎はその椿庵を食べる





宗寿郎「優しくて…暖かい…。」





A「どの椿よりも美しく咲くその椿は完璧で、


みな恐れて、誰も近づくことは出来ない。




でも、本当は…



人を誰より思いやる…暖かい心を秘めている。」






宗寿郎はほっこりとした笑みを浮かべる









宗寿郎「3人とも、素晴らしい御菓子だった。

もう1つずついただいて、


今一度じっくり考えさせてくれ。


椿は左の部屋。


さくらは右の部屋。


Aは2人とは反対側の部屋。



この御菓子だと思う方の部屋を開ける。」








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設定タグ:私たちはどうかしている , 横浜流星 , 高月椿   
作品ジャンル:恋愛
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- 15と18それぞれ、二つずつあります。 (2021年7月26日 9時) (レス) id: 5873f0fb76 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きにさんあひさん | 作成日時:2021年3月30日 4時

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