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それから2日後、
光月庵では
椿「できました。」
その一言で厨房で職人たちと栞が集まっていた。
富岡「これは…」
椿「空明です。」
椿は作った菓子を見せる
椿「かつて名月は、見上げてじっと眺めるものではなかった。
昔の人々は月を直視せず、
池の水面や杯に映った月を見て楽しんだものです。
空明。ふたつの月。」
富岡「夜空は羽二重時雨か。」
安部「すごいっす！
水面のナミナミがナミナミ…！」
杉田「さすが椿さんです！」
山口「これなら選定員もうなります。
あの花がすみって店にも勝てますよ。」
祐介「こんな凄いの作れるのに
どうして店の御菓子もっと作んねーんだ…」
祐介はボソッと口にする
栞「……」
Aは祐介に軽く腕で押す
A「余計な事言わなくていいの。」
．
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作者名：きにさんあひさん | 作成日時：2021年3月30日 4時
