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「可愛川！アンタ今までどこ行ってたのよ！」
「わぁ宮本先輩。お久しぶりっすー」
「お久しぶりっすじゃないわまったく！急に辞めるからビビったじゃないの！！」
「その節はどうもお騒がせしました」
伊達さんと高木くんの後には可愛らしいおさげの後輩を連れた宮本先輩と再会した。この辺には警察関係者に再会しやすいご縁でもあるのだろうか。
宮本先輩曰く、お隣の子は本当に後輩なようで、私が消えてすぐの頃くらいに入ってきた女の子らしい。名前を三池苗子ちゃんという。まぁ可愛いお名前。
こうしてお説教されてると忘れるけど、これでも一応宮本先輩より私の方が一個年上なんだよな。
年上の威厳皆無すぎてちょっと泣きたい。泣かないけど。そんな感受性豊かじゃないけど。
今度はそっちから連絡してきなさいよ、と釘を刺されてお二人とは別れた。
これもしかして高い焼肉とか奢った方がいい感じかな。
そろそろ降谷さんもポアロのバイト終わる頃だろうか、と思って左手首の時計に目を落とすと、同時に足元まで伸びてくる黒い影。
その影を辿って視線を上げると、そこには優しげに微笑んだ諸伏さんが立っていた。
「やっほ、Aちゃん」
「相変わらず暇してますね、諸伏さん」
「酷い言われよう。もはや実家のような安心感だわ」
初めて私の家にやって来た日から、何かと面倒を見てくれている兄みたいな人。
不摂生な食事をしてたらすぐバレるし、ほぼ毎日手作りのお弁当持たされるし、私が今より不安定だった時は、毎日のように家に顔を出して、どうでも良さそうな話をたくさんしてくれた。
今思えばあれは、死にたがってる私を思いとどまらせようとしてくれていたのか、なんて。
色々と落ち着いてきた今では考えてしまう。
……そういえば前に、どうでも良さそうな話の中で彼は一度、理由は違うけれど、自分も幼い頃に両親を目の前で殺されていることを話してくれた。
だからなんとなく私は一番心を許してるけど、それは多分、似た境遇に対する親近感ってやつ。
「……でも、ほんとに。君が元気そうで安心した。これも全部ゼロのお陰だな」
「いえ、あの人はただ私に仕事を押し付けて自分は笑顔振り撒いてるだけっすよ」
「誰が部下に仕事を押し付けるだけ押し付けて自分は笑顔を振り撒いているだけのただの頭お花畑野郎だって？？？？」
「わぁ、斬新な被害妄想。これが最先端なんですね」
「そんなに埋められたいかお前」
悲報：ベビーフェイスゴリラ上司帰還。
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メル(プロフ) - これはまじで神作だわ、、初めてここまで鳥肌のたつ作品に出会えました。 (4月19日 21時) (
レス) @page35 id: 4a64b135ae (このIDを非表示/違反報告)
脱兎@さき(プロフ) - これが神作ってやつか…………最高すぎました (4月15日 18時) (レス) @page35 id: 474e2f0f3d (このIDを非表示/違反報告)
向日葵蜜柑 - 好きです（唐突な告白） (6月15日 7時) (レス) @page35 id: d4d5a8cd26 (このIDを非表示/違反報告)
めいめい(プロフ) - やばい、すき (6月12日 21時) (レス) @page35 id: 19d12ec8ba (このIDを非表示/違反報告)
陽毬(プロフ) - 構成から何からもう最高に格好良過ぎ大好き。夢主は当然設定とその小出し方がもうほんとドタイプだし終わり方も最高過ぎた……。まじで良いお話ありがとうございます (5月30日 12時) (レス) @page35 id: 22cb640d25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無糖
| 作成日時：2022年4月29日 0時
