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今この男の子、Aって言った?村の方に借りたのか、村の娘のような服装だけど..フードに入りきらなかった長い灰色の髪の先がうねっているのはまさにAと同じ..


「貴女は..」

「王女様!退いて!」

「「え?」」


フードの女性と同じタイミングで振り返ると石を持った女の子がおおきく振りかぶっていて..


「...」


その投げた石はミードと呼ばれた男の子に直撃..ではなくそれを庇ったメリオダス様の顔面に直撃した

その一撃を皮切りに次々と投げられる石から逃げるようにメリオダス様はミードちゃんを連れて豚の帽子亭の方へ


「何だか厄介な時に来ちまったみてえだぜ」

「ちょっと、石は駄目!この前私に当てたこと忘れたの?」

「A!!」

「あっ!」


私が名前を呼べば、フードの女性はしまった、と諦めてフードをとる。本当に、Aなんだ..やっと会えた


「心配、したの..生きてて、良かった」

「..大袈裟だなぁエリーは」


よしよし、と涙を拭う私の頭を撫でてくれるAの手は相変わらず暖かくて、親は違えど同じ所で育った双子のはずなのに私よりもずっと大人びていて、余裕がある


「予言というのは、Aが?」

「うん..まぁ、適当に言っただけなんだけど、ね」


そう言って、未だ突き刺さったままの剣を見たあと、メリオダス様たちが去って行った方を見るA

Aは昔からどこか遠くを見ているようで、近付きたくて近付きたくてしょうがなかった。近くにいるようで、遠い存在

故にAの嘘はすぐにわかるって、自分では思っている


「A、貴女は..」

「ミード君はね、両親を亡くしてるの」

「...え?」


私の言葉を遮って、静かに語り出したAの話はとても悲しくて、でも何処か私と似たところがあって


「よし、行きましょうA、ホークちゃん!」

「その前にエリザベスちゃん、この姉ちゃんが探してるっていう..」


「うっ、思ってたより可愛い..ポークちゃん」なんてAが嬉しそうに笑ってホークちゃんの体をペタペタと触るから私も嬉しくなって一緒になって笑う


「ポークじゃなくてホーク!!」

「はい!A..私の双子の妹です」

「プゴッ!?双子!?」


それから得意げに自己紹介をするホークちゃんと、それを見て喜ぶAに私も嬉しくて、久しぶりに会えた喜びも相まってAに抱きついた

終わり ログインすれば
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にのん - 更新頑張ってね! (2018年7月16日 1時) (レス) id: 9d3bd060af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なこ | 作成日時:2018年6月8日 8時

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