【七つの大罪 ~もう一つの物語~ 】 (ページ3)

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国王陛下..？

いやいや、待ってくださいよ。ここが日本なら国王陛下じゃなくて天皇陛下でしょうが。ここは日本ではないと？

なら、ここはどこなんだよ

｢おお、来たか..メリオダス｣

｢なんか用か？｣

メ、メリオダス...？え、待って待って、待って国王陛下、メリオダスってあの？

グッ、と首を伸ばしてその存在を目に入れようと頑張るけどだめだ、ぼやけて見えない。薄らと黄色が識別できるくらい

｢..その子は｣

｢いかにも、私が国王のバルトラだ。この子は娘のA。エリザベスに次いで第４王女である｣

｢...A、｣

えええええ、私ってば第四王女なの？待ってイレギュラー過ぎて笑えるんだけど。落ち着け24歳、取り乱したら駄目よ

でもあぁ、やっぱ梶さんボイス最高です..

｢本日からメリオダス、お主をエリザベスとA付きの聖騎士とする｣

エリザベスだけじゃなくて私も？何で..

バルトラの髪を引っ張るように手を握れば少し呻いた後にはっきりと一言

｢それが私の見た未来だからだ｣

だそうですメリオダスさん。不憫だとは思いますが私のこともよろしくお願いします

とりあえずこの世界での即死回避は成功した

でも、それが私の見た未来って..どういうこと？確かに、バルトラには千里眼とかなんとか言う能力があって、人々を救っていることは知ってるけど

そもそもなんで私王族なんかに生まれたんだろう、何となく嫌な予感しかしないなぁ。これ原作ねじ曲げたらダメなやつだよね

ずっとアニメの世界に行きたいなぁとは思っていたけど、いざ来てみても何も出来ないんだろうなって考えたら別に来なくても良かったんじゃないかなって思えてくる

やがてメリオダスが部屋から出ていった音が聞こえた。この部屋に、国王と２人。別に気まずくないよ、私、赤子だし

｢..お主の未来は、とても残酷で、辛いものになるだろう..だが、その中に一つの希望がある。それを見つけられた時、未来は輝くものになる｣

私？私のことだよね？ねぇ娘になんてこと言うの

｢しっかり生きるんだぞ、Aよ..｣

私の未来はどうやら辛いものらしいです。エリザベス、お願いしますその女神の力で私を照らしてください

なんちゃって