助けてくれてありがとう ページ5
休み時間には質問攻めを食らった。
当然だろう。
でも……
『(陽キャ怖い陽キャ怖い陽キャ怖い陽キャ怖い陽キャ怖い陽キャ怖い陽キャ怖い陽キャ怖い陽キャ怖い陽キャ怖い陽キャ怖い陽キャ怖い陽キャ怖い陽キャ怖い陽キャ怖い陽キャ怖い……)』
人と接することが怖い自分にとっては慣れないのである。
「紅くんのいる天ノ川中学って坊ちゃんお嬢様とかが多い所でしょ?」
「はぁ?紅、この容姿にして坊ちゃんとかやべぇな!ずりぃ!」
『あっはは、そんなことないよ』
作り笑顔で対応し、周りとのコミュニケーションを形だけ取る。
ずるい…確かに傍からみたらお金持ちの家なんてズルいと思うのも分かる。
でも、お金持ち=自由なわけじゃない。
ボクからしたらフツウな君たちの方が羨ましいのだ。
これが俗に言う無い物ねだりなのかもしれないが。
しかし、止まらない怒涛の質問ラッシュにそろそろ疲れてきた頃である。
「いいの?次の時間移動だけど」
背の高い彼が横槍を入れてくれた。
クラスのみんなはやっべぇと言いながら急いで席に戻り次の教科の準備をする。
『あ、ありがとうt…』
彼の名前を口にするのは辞めた。
なんとなくこの後の展開を予想出来たから。
「あ、そうだ。紅さんも一緒に移動する?」
そう言ってくれた山口くんは「まだ校内分からないでしょ?」と付け足す。
『うん、ありがとう。よろしく』
思ってもいないバレー部との接触に自分の心は少し複雑だった。
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楓(プロフ) - お餅さん» ありがとうございます!誤字や文の構成がごちゃっちゃうこと結構あるので助かります! (2月27日 21時) (レス) id: 63528d0b4f (このIDを非表示/違反報告)
お餅(プロフ) - コメント失礼します。こちらの小説毎回楽しみに読ませていただいてます。 ですが、7ページ目が潔子さんが清子さんになっていたり女子と男子がごちゃごちゃになってしまってます。 お節介だったり勘違いだったらすみません (2月27日 21時) (レス) @page10 id: e25149b339 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楓 | 作成日時:2024年2月25日 23時