風の声を尋ねる (ページ8)

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第序章二幕風は永遠(とわ)に未来と共にページ8

ウェンティ「それで、これから君はどうするの？」

モンド城への道を歩きながら、ウェンティと話す。

これから……

『んー、特に考えていなかったなぁ』

旅をするのは、旅の目的を探すから。

何か大切なことを忘れている。

だから、僕は今テイワットの地を歩いている……

けど…

あまりにも無計画な旅に、自分でも呆れてくる。

ウェンティは僕が悩んでいるのを見ると、「そうだ！」と口にすると、少し先に進みくるりと僕の方へと振り返る。

ウェンティ「旅人と共に行動してみるのはどうかな？」

『旅人？』

ウェンティ「あー、君がテイワットに訪れる前だから分からないか…えっと、君の同じく異邦から来た金髪の旅人がいるんだよね」

『それがモンドの栄誉騎士？』

ウェンティは「そう！」と明るく言うと、また隣に並んで歩き出す。

ウェンティ曰く、旅人は離れ離れになった妹を探すために各国の神を巡るらしい。

どうせそのうちモンド以外の国に行くのなら、誰かと一緒でもいいだろう……という考えだそうだ。

モンド城の門をくぐり、活気溢れる城下町を歩く。

ウェンティ「これからの君の物語について話すためにも、僕の行きつけのお店に行こうか！」

まるで拒否権のないその発言に、うんともすんとも言う時間は無く、腕を引っ張ってとあるお店の扉を開いた。

扉の近くには''エンジェルズシェア''と書かれていた。