風の声を尋ねる (ページ15)

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第1章第1幕遠方より来たしもう1つの星ページ15

清泉町を過ぎ、歩くこと数日。

隣国の璃月へと到着した。

「契約の国」璃月。

モンドとはまた正反対の国だ。

岩神が亡くなったというニュースは聞いたが、人々は自分たちのやるべき子をやっている。

それがきっと「契約」というものなんだろう。

旅人と呼ばれる金髪の異邦人を探すためには……手っ取り早いのは冒険者教会だと思う。

しかし、その前に街の人に冒険者教会の場所を聞かなくては。

そう思い、近くにいた腰に赤い仮面を下げている茶髪の人に声をかけた。

『すみません』

？？「ん？」

『あの、探している人がいるんですが…』

？？「探している人？」

『はい。金髪の…他の世界から来た旅人で』

？？「君は旅人の友人かい？それとも家族？」

『分かりません』

？？「分からない？君はどこから来たのかな？見た感じ君はこの世界の者じゃなさそうだけど」

先程から、こちらのことを隅々まで見てくる男性……ちょっと苦手なタイプかもしれな……脳裏に今バルバトスが過ぎった。

あれよりかはマシか。

一方モンド。

ウェンティ「くしゅん！……風邪かな……猫アレルギーかな……」

戻って璃月。

『それよりも、人探しのために冒険者教会に行きたいのですが』

？？「金髪の旅人だろ？俺は知ってるよ」

『……』

？？「その顔、信じてないね」

『なんか胡散臭い顔してますね』

？？「初対面で失礼だね」

璃月港の入口でぎゃーすぎゃーすと目の前の男性と言い合っているとき、1人の人に声をかけられた。

？？？「おや、「公子」殿ではないか。」

『ッ……』

この感じ……まさか…この人……

？？？「奇遇だな。そちらにいる方は友人か？」

？？「うん、そ『違います』」

『名前も知りませんし、今人探しのために冒険者教会の場所を知りたいんです』

こっちの人の方が信頼は出来る。

だって君は……

岩神なんでしょ？モラクス。