青学マネの備忘録 2 【テニスの王子様】 (ページ10)

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菊丸くんに取って赤澤くんのあの技は天敵のようなものだ。
と言うより、向こうのマネージャー…観月くんの周到な菊丸くん対策のおかげだ。

『それにしても敵ながら狙い所がなかなか……。というより乾くんと同じでストーカー気質があるんじゃ……』

乾「被弾」

越前「ストーカー気質……そっすね」

乾「越前まで言うか」

不二「ふふ、英二は逆に燃えてるみたいだ。」

越前「まだまだこれからだよ」

大石くんはコート全体を見渡し広い視野と堅実なプレーで試合の流れを読みながら相手の隙を見つけてゲームメイクする。

だから菊丸くんがあれだけアクロバティックに攻められるのだ。

『出るよ、大石くんの十八番』

堀尾「十八番？」

カラカラとラケットをコートに引きずって

『相手の死角に針の穴を通すコントロールで落としていく中ロブ気味のトップスピンボレー、いわゆる…』

赤澤「ムーンボレーか！？」

ボールは高く円を書いてラインに落ちる

赤澤「なんてコントロールだ！ラインギリギリを狙いやがった！」

菊丸「大石はラインギリギリなんか狙ってないよ。ライン上を狙ったんだ」

標的となった菊丸は逆により動き相手を引き付け、ドンピシャのタイミングで大石くんの正確無比なショットが相手の死角をつく。