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千石side







千石「おい、亜久津、」


亜久津「あ?んだよ」

千石「青学の奴らはなんでもいいけど、そこのマネージャーに手、出さないでくんない?」

亜久津はそんな俺に鼻で笑い、


好きなのかと聞いてきた


黙秘を貫く俺にイラついたのか

亜久津はそのまま立ち去る。



Aちゃんを探して声をかけると


彼女はやっぱり亜久津にちょっかいをかけられたことをあまり気にしている様子はなかった。



千石「勝手にAちゃんのために怒らせてよ」

『…うん、ありがとう』

千石「いーえ。まぁAちゃんはあんまり亜久津に対して怒ってないんだろうけど」

『うん。結構もうどうでもいいかな。あ、でも痛かったし怖かったから関わりたくは無いけど!』

千石「あははっ、ズバッと言うねぇ〜」




怖がらせちゃったのも、


痛い思いをさせたのも亜久津が悪い


不器用、なんだろうなぁ…亜久津も。
そして、多分俺も。


『それじゃあ私もうみんなのとこ行くね。千石くんもラッキーは程々に!』

千石「程々って、コントロールはちょっと難しいんだけどなぁ。また後でね」


手を振って去った彼女に俺も手を振り返した



Aちゃん、知ってる?


こう見えて俺、結構奥手なんだよ


好きな子相手にはラッキーとか通用しなくて

どうも慎重になっちゃうんだよね


さっきも思わずAちゃんの手を取っちゃったけどあんなに細いと思わなくてびっくりしちゃった。





千石「………青学が羨ましいよ」



俺は彼女にとってただの友達Bだ。

いや、知り合いB位かも。


俺はただ彼女のなにかになりたくて

でもなれなくて。


抜けられない沼でずっともがいてるんだ。


それでも俺はウラジーミルのように

自己犠牲を美しく描く恋なんてできない。

俺のはつ恋はあまりにも未熟なんだよ

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作者名:+1 | 作成日時:2023年2月18日 17時

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