青学マネの備忘録 2 【テニスの王子様】 (ページ31)

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『離し、て…！痛い、！』

？「だから俺に指図すんなっつってんだろ」

嫌な音が私の手首から鳴る

カチローくんの方をちらっと見ると

彼は震えたようにその場から去ろうとする

先生、呼びに来てくれるかな…

？「逃げんの？」

私から手を離して

転げ落ちたテニスボールを拾い、ラケットでカチローくんの頭に打ち込んだ

すぐ横でラケットを振り続けるガラの悪い彼

カチロー「痛！全部ピンポイントで当ててくる！！」

『ちょっと、辞めてよ！！』

私はカチローくんを守るように前に立った

？「うるせぇ。お前もされてぇか！」

カチローくんに向けられていたボールは

私の頭や体、顔に当たる

何とか腕で顔を覆うものの痛いし、怖い

カチロー「先輩、！」

すると突然ボールが弾かれる

『越前、くん』

越前「A先輩、大丈夫……じゃないよね。手首、酷い色してる。なんなの、この騒ぎ」

『私は平気だけど……』

カチロー「気をつけて！こいつなんかやばいよ！！」

私とカチローくんを守るように前に立ってくれた越前くん