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こうして大波乱の都大会1日目が終わった



ベスト4に残ったのは不動峰、山吹、銀華、青学。


1週間後に準々決勝・決勝、5位決定戦(コンソレーション)が行われる



帰りの準備をして重い荷物を持つ




立ち上がった瞬間、後ろから声をかけられた。



裕太「あの!」

『うわっ!』


突然の声によろけ、裕太くんが咄嗟に支えてくれた



重い荷物を持ってるから不安定なのだ。


裕太「急に声掛けてすいません!」

『あ、ううん。大丈夫だよ。支えてくれてありがとう』


彼から離れて向き合う


『お疲れ様。お礼はしっかり受け取っといたよ』

裕太「あ、試合……。」


あのショットを辞めろ、そんなこと言えない。
他校のマネージャーが出しゃばるところでは無い

でもやっぱり気になる


裕太「本当にすいませんでした!!」


『え、またそれ?』


再び思いっきり頭を下げた裕太くん


本当にやめて欲しい


変に注目を浴びて周りがなんだなんだとこっちを見た。


桃城「A先輩、なんかやったんすか〜?」

『やってないって!本当に大丈夫だから頭上げてよ!』


裕太「あん時生意気な態度と酷い言葉をかけてすいません!!」

『ちょ、大きな声でやめてって…』

桃城「は?先輩、なんかされたんすか」

『されてないされてない!心当たり本当にないというか、覚えてないというか!』

越前「A先輩って結構忘れっぽいですよね。…てかアホ?」

『あ、アホ……一応先輩なんだけど』


後輩はなんでみんなこんなんなんだ!と越前くんの頭を掴む


越前「いててててて!!痛いっす!」



『裕太くん、本当に気にしてないからもう謝らないで?』


裕太「……でも、」


『あ、じゃあ連絡先交換しない?それで許す!どう?』


名案だ!そう思いながら提案すると

彼は驚いた顔をした後おずおずと携帯を取り出した


桃城「A先輩、なんかされたんなら教えてくださいよ!」

『何もされてないって』


どうもみんな過保護なんだよな


現に今も裕太くんの大きな声での謝罪に
青学メンバーがこっちをじっと見ている

小さく恐怖を覚えたまま私の携帯に裕太くんの連絡先が追加された。


『それじゃあ帰るからまたね、裕太くん』

裕太「あ、はい!!」


私は越前くんの頭を掴み、桃城くんの背中を押しながらみんなと共にバス停の方へ。




手塚「なにかされたのか」

『なんもないって!みんなして執拗い!』

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作者名:+1 | 作成日時:2023年2月18日 17時

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