影浦隊のあの子【ワートリ】 (ページ33)

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『抹茶は隠岐くんにあげるよ』

隠岐「おおきに。あれ？そっち飲みたかったんじゃ…」

『いちごミルクの気分になっちゃったの。水上にあげといてよ』

隠岐「了解ですわ」

もうすぐ、訓練始まる時間やな

さっさと飲みもん渡して訓練室行こかな

隠岐「俺用事あるんでここら辺でお邪魔させてもらいますわ」

『あ、うん。訓練だよね、頑張って』

応援されたら頑張るしかないでしょ

頭を下げて走って隊室に戻った。

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隠岐「抹茶、買うて来ましたよ」

水上「抹茶？なんやついに女子になったんか」

少し引き気味の先輩

隠岐「何言うてはるんですか。女子ですし、買ったん」

水上「は？」

隠岐「A先輩から水上先輩に」

そう言うと奪うように抹茶を受け取った

なんやねん、ほんまゾッコンやん

怖いわぁ…

水上「はよ訓練行き。邪魔や」

隠岐「はは、ほんま、自己中ですね」

後輩が走って持ってきたというのに

感謝の言葉もあらへん。

やっぱおもろいわ

あの先輩も、目の前にいる先輩も。

隠岐「漁夫の利にならんように気ぃつけてください、先輩」