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場所は変わって伏黒のベッド付近
釘崎「あんたいつの間にあのゴリラと仲良くなったのよ」
虎杖「いや、仲良くなったっつーか…記憶はあんだけどあの時は俺が俺じゃなかったというか」
釘崎「なに?あんた酔ってたの?」
虎杖「釘崎は俺があの状況で酒を飲みかねないと思ってるの?ショックなんだけど…。あ、おいA!チーズ垂れてる垂れてる!」
『ん、?うん』
虎杖「いや、うんじゃなくて。ほらこっち食えって。それは俺が食うから」
『うん』
Aの食べかけのピザを虎杖が口に入れる。
比較的食べやすいであろうピザを選んで渡すとAはそれも零しそうになる
虎杖「でもまぁ伏黒の怪我が大したことなくて良かったな」
伏黒「あの時呪力カラカラだったのが逆に良かったみたいだ。根を取り除いた時点で家入さんの治せる程度だった。」
虎杖「へぇー」
伏黒「虎杖、お前強くなったんだな」
虎杖「んあ?あー…それAにも言われた」
伏黒「あの時、俺たちそれぞれの真実が正しいと言ったな。その通りだと思う。逆に言えば俺たちは2人とも間違ってる。」
あの時、というのは虎杖が1度死んだ時のことだ。
正確に死んでいないのだが、心臓を取られ死んだようなものだろう。
釘崎「答えがない問題もあんでしょ」
伏黒「そうだ、答えなんかない。あとは自分が納得できるかどうかだ。我を通さずに納得なんて出来ねぇだろ。弱い呪術師は我を通せない。
俺も強くなる。すぐに追い越すぞ」
虎杖「ハハッ、相変わらずだな」
釘崎「私抜きで話進めてんじゃねーよ」
『弱いままじゃいられない』
東堂「それでこそブラザーの友達だな」
いつの間にか部屋にいた東堂
虎杖は顔を青くさせて部屋から逃げ出す
東堂「どこへ行く!!」
虎杖「感謝はしてる!でも勘弁してくれ!あの時俺は正気じゃなかった!」
東堂「何を言ってる!虎杖は中学の時からあんな感じだ!」
虎杖「俺はお前と同中じゃねぇ!!Aと同じだわ!!」
『忙しない』
伏黒「飲み物も飲め。喉渇くだろ」
『ん』
釘崎「A、手拭きなさいよ。」
『ん』
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作者名:+1 | 作成日時:2023年3月26日 13時