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Aは悔しそうな顔をしてそのまま

伏黒達から離れた。


彼女の術式は稟性革命(ひんせいかくめい)

視界に捉えた相手が持つ好ましくない癖や趣味、習慣、過去に相手が行った事などを強引に矯正するものだ。

例えば、

貧乏揺すりが癖なら下半身不随に。
盗撮の常習犯なら眼球を摘出。
爪を噛むなら指が全て切り落とされる。
文句を言う者は口が縫い付けられ二度と話せなくなる。

好ましくないと判断するのは彼女本人。



悪いものは誰にでもあるものだ。
それは例え本人が自覚していなくても
Aの術式は残酷な程に正直である。


彼女自身も強引に矯正した後、どうなるのかは知らない。過去に矯正したものはAの記憶に残り、その後がわかるものの、直したことの無い癖や趣味は未知。


呪霊や呪詛師では容赦なく使える術式だが、

交流会では思うように使えない。

最悪、死人が出るからだ。






狗巻「高菜」

『先輩、お待たせしました』

事情を聞いていた狗巻。
適当に呪いを祓っていたところにAが到着。


ついでに途中、Aは玉犬と会ったため

そのまま玉犬とともに狗巻の元へ。


『玉犬がスマホ、加えてます』


そっと渡すと狗巻は1人の女に電話をかけた




《はい、約立たず三輪です》




狗巻「"眠れ"」






京都校姉妹交流会、団体戦
三輪霞_棄権



ちなみに三輪だけでなく
他のものとの戦いの末、釘崎や真依も棄権した。



狗巻「"戻れ"」



少し玉犬の頭を撫でて言葉で伏黒の元へ送った。



狗巻「……こんぶ、」


大丈夫?とAを心配する

『悠仁のことですか?心配はしてません。悠仁はあんな奴らに殺されない。
でも、私は京都校のヤツらが大嫌いです。
真希先輩に行けって言われてここに来たんです。正直納得いってません。でも、弱い者いじめは良くないですよね』


狗巻「つな、」


俯いて唇を噛むAの頭を
優しく撫でた狗巻は悲しそうな顔をした。



「『!!』」


突如、顔を上げる2人




ターゲットがいると感じ取った。




狗巻「こんぶ…」

『いますね、多分…2級』



しかし、木の陰から出てきた呪霊は

そのまま2人の前で倒れて祓われた。


祓ったのは狗巻とAでは無い




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狗巻「しゃけいくら明太子」

『予定外の、呪い』

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作者名:+1 | 作成日時:2023年3月26日 13時

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