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夜蛾「呪術高専に何しに来た。呪いを学び、呪いを祓う術を身につけ、その先に何を求める」
3月、Aは高専からスカウトを受け、
はるばる仙台から東京へと足を運んできた。
学長との面談に。ここで合否が決まるのだ。
部屋には五条悟と夜蛾正道、そしてAAがいた。
『呪術師になることが、正しい道だと思ったからです』
夜蛾「"正しい"?事件・事故・病気、君の知らない人間が日々死んでいくのは当たり前のことだ。それが呪いの被害となると看過できないというわけか?」
『看過できない、は少し違います。私は人間として腐っているやつを助ける気はありません。』
夜蛾「ならばどんな人間を助けたい」
『正しく、清い人間です。真っ直ぐで綺麗な。守りたいと思う人間しか、私は手を差し伸べません』
夜蛾「呪術師は常に死と隣り合わせ。自分の死だけではない。正しい人間だけでなく仲間が死ぬこともある。君はどちらしか助けられない時、どっちを選ぶ。信念か、好誼か」
『信念です。そもそも私は正しい者以外、人間だと思ってません。全て呪いと一緒なんです。そんなもの、助ける価値もない。それに、私の仲間=正しい人間です』
夜蛾「どちらも正しい人間であれば?」
『両方助けます。見捨てるという選択肢はハナからありません。』
Aは正しい人間以外信用しない
信じたいと思った者にしか心を許さない。
『信念を折るつもりは一切ありません。』
夜蛾「呪術師に悔いのない死などない。自身が死ぬとしても君は正しい人間を助けるんだな?
信念を突き通して自分自身、もしくは正しい人間を呪うことになるかもしれんぞ。
今一度問う。君は何しに呪術高専に来た」
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作者名:+1 | 作成日時:2023年3月26日 13時