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伏黒とAは久々に
2人だけの任務。
虎杖と釘崎が遅れて入学してくる前は
よく2人で任務に赴いていた。
この任務で
予期せぬ呪詛師に
驚いたものの、2人は無事任務を終えた。
Aの目の前には
手と股から下のない男が
血を流し倒れている。
Aは殺すことに躊躇はしない。
それは相手が知らない人間で
正しい人間では無いからだ。
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伏黒「A、平気か」
『うん。私は誰よりも正しいことをしただけ』
伏黒「…そうか。Aは、どうしてそこまで正しさに拘るんだ」
『……分からない。気づいたら、そう生きていないと死んでしまう気がした。
正しさに縋らないと私は、私でいられないのかもしれない。分からないの』
悠仁の隣にいたくて、
でも、それ以上にもっと他の誰かの隣にいたいって思う時がある。それが誰なのか__分からない。
思い出せないのか、そもそも気のせいなのか
私に何があるのか、分からない。
でも、今はただ悠仁の隣にいたい。
善人である彼の隣を歩くには
私は正しさに拘らないといけない。
そうやって生きてきたから、
それ以外の生き方が分からない。
正しさを失うと、どうすればいいか迷ってしまう。
もう、悠仁はいないというのに
私は今、誰の隣にいるんだろう。
もしかしたら、1人なのかもしれない__
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作者名:+1 | 作成日時:2023年3月26日 13時