赤と白 2 【ヒロアカ】 (ページ2)

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不意に昔を思い出した

まだ、私たちに個性が発現していなかった頃だ

燈矢「Aー！」

『燈矢にぃー！』

私たちは誰よりも仲が良かった

焦凍は母にベッタリくっついて

夏にぃは冬美ねぇにくっついて

『…また怪我してる…』

燈矢「お父さんの稽古厳しいんだぜ！？」

『………大丈夫…？』

燈矢「平気平気。いつかAを守れるくらい強くならないとだし！」

かっこよかった

私のヒーローだった

私だけのヒーロー

誰にもあげないし

誰にも渡すつもりはなかった

私に個性が出て

父は言った

"燈矢と2人で1つなら充分だな"

と。

嬉しかった。

父の望んでいた熱を持つことはできなかったものの

兄は父の上位互換

私は母の上位互換

お互いがお互いを補える個性だった。

だからこそ嬉しくて

誇りに思った

なのに

なのに

焦凍「僕も個性でたよ！」

片割れがいた