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そっと意識が戻り、
当たりを見渡すと知らない場所だった。
『(家…?街並み…)』
私、死んだんじゃ…。
ここが天国?なんて信じていないものを想像する。
「どこここ?」
「里親は!?」
私以外にも混乱している人がいて、
少し驚く。
彼らたちはなんだろうか
『(情報が無さすぎる…)』
私と同じように農園から来た人?
それとも、実は鬼なんて…いや、それは無い。
あの日見たものを嘘なんて言えない。
『(分からないけど、私はまだ…幸せにはなれなさそうだ)』
とりあえずここから出て、エマたちと合流かな?
何も持ってないままここを出るのは危ないから
適当に探そうかな…
『(向こうに人が集まってる)』
私はその中心に行くと、
看板が建てられていた。
その看板には、
1,
2,
3,
と書いてあった。
悶々と考えていると知らない男から呼びかけがかかる。
?「新入りのみんな、聞いてくれ!この村からは出られない。音楽がなったら怪物が襲いに来る。」
怪物って、鬼のこと?
?「もう一度音楽がなるまで逃げ切ること。俺たちを信じて逃げてくれ!」
男の言葉に、周りの子達は信じようとしない。
欠伸をしている子もいた。
バラバラと散っていく集団に
私は声がけをしていた男に声をかけた。
『あの、』
?「なんだ?」
『……怪物って、鬼のこと?ここは何?私は出荷されて死ぬはずだった。なのに…ここはどこ?』
?「…………君は…もしかして、」
『教えて!知ってること全部!!』
私は彼の腕を掴んで必死にそう言った。
出られないなんて、それじゃあ私はまた、
今までと同じように檻の中だ。
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レアン(プロフ) - すっごく面白かった!まだまだ書いてほしい! (12月23日 2時) (レス) id: 3081bc0ac9 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - すごく面白いです!タイプすぎます!!!これからも更新待ってます!頑張って下さい(((o(*゚▽゚*)o)))♡ (11月20日 7時) (レス) @page40 id: 54ebdb314d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:+1 | 作成日時:2023年11月7日 21時