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･
ノーマン｢A、｣
『ノーマン…』
いつも私が寝る時に使っているベッドに腰掛け、
格子窓から見える夕方の空を眺めていた。
時刻は16時半。
そんな部屋にノーマンがやってきて
椅子に座った。
ノーマン｢……Aは、どうしたい？｣
『…………意地悪なこと聞くんだね』
答えは、わかってるはずだよ
ノーマン｢うん、わかってて聞いてる。考えることは…同じだろ？｣
『うん、いっしょ。』
逃げれば、同じフルスコアのふたりが代わりになるかもしれない。そうでなくても1度誰かが逃げたら警備は厳しくなる。
2度目の脱獄はおそらく、不可能に等しい。
ノーマン｢僕たちが逃げれば全員死ぬ。かと言って明日全員で逃げるのも骨折で不可能。｣
『私たちの選択肢は、明日死ぬだけ』
いい策だよ。
だから最初からママはエマの足を折るつもりだった。包帯まで用意して。
『………ノーマン、』
私は彼の手を握った。
ノーマン｢…いきたいだろう、しにたくないだろう？｣
『……うん、しにたくないよ。それでも、私たちのせいで、誰かが死ぬのはもっと嫌。』
ノーマン｢…そうだね｣
覚悟は決めてた。
いつ出荷されてもおかしくはなかった。
ママが初めから、疑った時から
制御ではなく即出荷を選んでいたら
私たちは誰1人として生きてはいなかったから。
生かされて、いたんだ。
覚悟は、していたはず。
それでも、いざ死が目の前に現れると
生きたくて、生きたくて、
『(生きたくて、仕方がない…！！)』
みんなと一緒に、生きたいよ
死にたくない
生きたい！！
ああ、生きたい！！生きたいよ！！
ノーマン｢泣かないで、｣
『ごめん、ごめんね……。』
彼も、同じように辛いのに
辛いはずなのに、私は我慢ができない。
涙が止まらない。
心が、生きたいと…言ってるから。
『…死にたくない、みんなと、みんなとが良かった…！』
ノーマン｢僕も、同じ気持ちさ…！｣
彼は私を抱きしめ、同じように泣いた。
お互いが震える体を抑えるように。
ノーマン｢…いっしょに、死んでくれるかい？A…｣
辛くても、残された選択肢を選ぶことしか出来ない。
『＿＿＿＿＿＿うん。いっしょだよ、』
私たちは計画を諦めない。
既にママの思いどおりにも進んでいない。
ノーマン｢…ママの筋書き、叩き壊してやろう｣
『うん、必ず…脱獄を成功させる』
たとえ、私たちが生きていなくても…。
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レアン(プロフ) - すっごく面白かった！まだまだ書いてほしい！ (12月23日 2時) (
レス) id: 3081bc0ac9 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - すごく面白いです！タイプすぎます！！！これからも更新待ってます！頑張って下さい(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))♡ (11月20日 7時) (レス) @page40 id: 54ebdb314d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＋1
| 作成日時：2023年11月7日 21時
