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確かに、
何も知らなければこんなに悩むことも
考えることもなかった。
今までは、"生きるか死ぬかを選べ"なんて縁のない話だったから。小説や絵本の中だけだと思っていた。
イザベラ「逃げるなんて不可能。お外も危ないわ。絶望がいっぱいよ。
ね?お家の中でみんなで一緒に幸せに暮らそう。」
これは、即出荷では無い。
ママは制御したいんだ。でなければ説得は必要ない。
そしてきっと、レイも切られた。
この先はママの直接支配。
となれば、下見は今しかない。
ママはドンとギルダを引き入れたことにも気づいている。おそらくレイの裏切りも。
『(ママは下見ごときで即出荷しない)』
それほど私たちは特別で
迂闊には摘めない、最高級品。
負けたくない。
怯みたくない。
外がどんな世界でも、
私はみんなに生きて欲しい。
その隣で、私も生きたい。
私たちは目を合わせ、頷く。
ノーマン「わかったよママ…」
イザベラ「…」
ノーマン「もう、いい子は辞める」
「『行って、ノーマン!!』」
私とエマでママの足止めを。
下見は強行だ。
時間を稼ぐ。5秒でも10秒でも!
そのうえでコンパクトを奪えば!!
2人でママを抱きしめ、足止めをした。
ノーマンはロープを回収して塀に向かう。
ノーマンなら姿だって消せる。
下見だってできる。
そう、思ってた____。
バキッ!!と耳を塞ぎたくなる音が森に響いた。
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レアン(プロフ) - すっごく面白かった!まだまだ書いてほしい! (12月23日 2時) (レス) id: 3081bc0ac9 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - すごく面白いです!タイプすぎます!!!これからも更新待ってます!頑張って下さい(((o(*゚▽゚*)o)))♡ (11月20日 7時) (レス) @page40 id: 54ebdb314d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:+1 | 作成日時:2023年11月7日 21時