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エマが私の代わりに2人にウィリアム・ミネルヴァさんを紹介しているあいだ、
私は夕食の手伝いをするはずのドンとギルダの元へ。
ドン「俺は納得いかない。ギルダ、お前だって確かめたいだろ。
入ってみようぜ、ママの秘密部屋」
『いいね、私も気になる』
ドン「っ、A!?」
ギルダ「こ、これはその……!」
『納得いかないんだよね?それなら入ろうよ』
ドン「……止めねぇの?」
『止めても入るでしょ?』
ドン「…まぁ。」
『それなら私は、そのお手伝いをするよ』
"私がママとシスターの監視をするから
2人は入ってきて"と言った。
2人は不安な顔をしながらも頷いて
秘密の部屋に入っていく。
私は2人がいるであろう食堂へ足を運んだ。
コンパクトを見なければ、2人の居場所なんて知られない。だから私は見ないようにすればいいだけ。
ママ「あら?お手伝いしてくれるの?」
『うん。これをお皿に入れたらいい?』
ママ「えぇ。よろしくね」
子供たちに囲まれているママを横目に
夕食の用意をしているシスターも見る。
2人はコンパクト確認をする動作をしない。
数分すると、
ママ「A、私少し書斎に行ってくるから子供たちの事よろしくね」
『え!今ちょうど御手洗行きたくなっちゃったのに…』
来ることをすぐに伝えに行かなければならない。
私はシスターの見張りを捨て、伝えに行くことを優先させた。
『ここのことはシスターに言って!私御手洗行く!』
ごめんなさい!と謝りながら急いで食堂を出た。
そのままトイレではなく、ベビーベッドルームへ。
そこは秘密の部屋に通じてるため、
私は急いで2人の元へ行く。
ドン「誰…!」
『私、A。ママが来るからこっちから出て!』
ギルダ「嘘、わかった…!」
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作者名:+1 | 作成日時:2023年11月4日 13時