記憶の傍らで君が【約ネバ】 (ページ32)

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あの後、ドンとギルダは
嘘を信じて、一緒に逃げてくれることに。

『ノーマン、待って！』

ノーマン｢……そろそろ寝ないと、｣

『待ってよ、』

腕を掴んで引き止める。

私の後ろにはレイがいた。

『"わからない"って何？死んだって言わないと』

ノーマン｢…円滑に引き入れるにはあれがベストだった。｣

『それは……鬼の世界に飛び出そうって、"うん行こう"なんてならないよ。それは分かってる。

でも、2人が情報源じゃなかったら？

この嘘は………2人を信じてないってことだよ』

ありもしない希望を与えるなんて

良くない。

『恨まれてもいいとか言うけど、それでバラバラになったら…出来るはずの脱獄もより危険になる。』

私の言葉にノーマンは聞く耳を貸さない。

『待ってってば！！』

レイ｢A、落ち着け｣

『真実はいつ言うの！？どう言うの！？言えるの！？』

ノーマン｢その時は、その時だよ。2人が情報源だって線も拭えないしね。｣

ねぇノーマン、

私たちは"鬼"じゃないよ。人間なんだよ。

心があって、涙だって出る。

気持ちを持ってるんだよ

その嘘は、本当につくべき嘘なの？