42 ページ42
夏油side
『……五条、怒ってる』
灰原「お腹すいてたんですかね？」
『言ってくれたらお菓子あげたのに』
七海「いつも持ち歩いてますよね」
『いる？』
七海「大丈夫です」
"悟が怒っている"
それは多分、私や後輩である七海と灰原のそばにいることが多いからだろう。
彼女は、自身の任務を放ったらかして
私や2人の任務に着いてこようとする
お互い特級なのに。
夏油「(………私が弱いから、じゃないんだろう)」
Aは、
弱いからといってついてくるような人間では無い。
そもそもあまりわがままを言うような子では無いのだ。だと言うのに星漿体の任務を終えた直後から私により構うようになった。
1年生の初めましての時は、
もっと周りと馴染む気のない子だったというのに。
人って変わるもんだな…と少し親父臭いことを考えていると
『夏油、飴ちゃんをあげよう』
夏油「急に？嬉しいけど」
ありがとう、とお礼を言って受け取る
夏油「Aって不思議だ」
『脈絡がない』
夏油「ココにいるのに、まるで別世界の人間みたいで」
『…それは、』
灰原「Aさんは死んでないですよ？夏油さん！」
七海「そういうことじゃないだろ、」
夏油「いや、私自身もよく分からないことを言ったね。気にしないで」
七海「…はぁ、まぁ…気にしないですけど」
3人は、話題を変えて再び話し始めた。
私はそんな3人をじっと眺めながら
1年前の星漿体の任務ことを考える。
結局まともに相手をしたのは
「Q」という呪詛師集団と信者なのかただの呪詛師なのか分からない人間だけ。
天元様を信仰、崇拝する宗教団体とは
一切関わることなく天元様の下まで送り終えた。
その宗教団体がどうなったのか、
夜蛾先生……立場が変わって夜蛾学長は何も教えてくれなかった。
Aも高専から合流のはずだったにもかかわらず
数日間顔を出さなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1009人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
＋1(プロフ) - ふぇがさりさん» コメントありがとうございます。惹き込まれるなんて素敵な言葉、とても嬉しく思います。応援よろしくお願いします。 (7月30日 21時) (
レス) id: c0149b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇがさり(プロフ) - とても素敵な作品でした！今まで見た作品の中で、失礼なお話ですが惹き込まれる物でした。素敵な作品をありがとうございます (7月30日 1時) (レス) @page37 id: 2f6a1b36e1 (このIDを非表示/違反報告)
＋1(プロフ) - 抹茶さん» コメントありがとうございます。内容を褒めていただいてとても嬉しいです！応援よろしくお願いします。 (7月29日 9時) (レス) id: c0149b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - お話の内容凄く面白いです!もっとのびるべき!!! (7月27日 14時) (レス) @page33 id: b597f5ebd3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：＋1
| 作成日時：2023年7月8日 15時
