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私がやると、夜蛾サンに宣言した後

私は高専から出てコンビニへ。

パピコを片手に外に出ると指名手配中の夏油が。

私はやっぱり構えを取る事は出来なかった。


「Aが私を殺してくれるのかな」

「………うん、そのつもり」

「できないよ、Aには。」

「…それも、知ってる」


知らないことも多いけど、

その分知ってることも多かった。

「家、しんどくないの?全てを捨てれば楽に…自由になれるよ。何にも縛られずに。」

「夏油が言うと、説得力があるね。でも私、臆病だから」



彼の手を取ることは出来ない、できなかった。


「それなら、私が手を引こう。どうだい?Aはただ、私に身を預けていればいいだけだ」


優しい物言いに、揺らいでしまいそうで

私はそんなに強い人間ではないから。


「……私がひとりでいるのは平気なんだ。でも、五条を置いてはいけない」

「硝子が居る。A、もう怯えなくていい。君の術式はそうやって使うものでは無いだろう」

「……五条にとっては夏油がいないのはひとりぼっちと同じだよ」


それほど、心を許してしまったんだから。


簡単には、その気持ちを忘れることなんてできない。なかったことには、できない


「夏油、私は夏油を殺せない」

「それで、私の手も取ってくれないんだね」


彼は私の術式、時間操術のことを知っていた。
だから誘ったんだ。そっちの道を。


「私は、誰の手も取らないよ」


「…殺せないし、手も取らないならどうするの?」

「大丈夫だよ、夏油は待ってて。」



買ったパピコを夏油には渡さなかった。

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+1(プロフ) - ふぇがさりさん» コメントありがとうございます。惹き込まれるなんて素敵な言葉、とても嬉しく思います。応援よろしくお願いします。 (7月30日 21時) (レス) id: c0149b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇがさり(プロフ) - とても素敵な作品でした!今まで見た作品の中で、失礼なお話ですが惹き込まれる物でした。素敵な作品をありがとうございます (7月30日 1時) (レス) @page37 id: 2f6a1b36e1 (このIDを非表示/違反報告)
+1(プロフ) - 抹茶さん» コメントありがとうございます。内容を褒めていただいてとても嬉しいです!応援よろしくお願いします。 (7月29日 9時) (レス) id: c0149b08f5 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - お話の内容凄く面白いです!もっとのびるべき!!! (7月27日 14時) (レス) @page33 id: b597f5ebd3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:+1 | 作成日時:2023年7月8日 15時

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