青春短し恋せよ乙女 2 【学ベビ】

第15話 ページ43

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恒介「Aちゃ〜ん……今日の部活も休む？」

『………今日は行く』

恒介「そっか……。なんかあった？パパなんでも聞くよ」

『何も。ただ……』

恒介「ただ？」

『…なんもない！早く部屋から出てって！』



思わず八つ当たりしてしまう

お父さん、何も悪くないのに

弟たちはとっくに家を出てる。
保育ルームに今着いた頃かな

私は午後からテニス部の部活があるため
遅起きして着替え始めた。

一昨日の夏祭りの後、
私は思わず逃げ出してしまった。


違うって前も言ったのに信じてくれないし
ちょっとショックだったんだ。

付き合ってもないのに、私…面倒臭いな

私が男子だったらこんな女の子絶対好きにならない

猪又さんとか好きになる

『………』



長かった髪を切った中学三年生


偶然聞いた狼谷くんの好きな髪型。

男子たちに聞かれて、面倒くさそうに答えてたのを覚えてる。それから私は伸ばしてた髪を切って。


少し伸びてきたな、そう思いながら

ギリギリ肩につく髪を撫でた。


恒介「Aちゃん？朝ごはん…」

『着替えてるから入ってこないでよ』

恒介「ごめん！！」


着替え終えて、部屋を出た。

もそもそとご飯を食べて

カバンを持つ。

恒介「送ろうか？」

『パパもこれから仕事でしょ。大丈夫だから頑張ってきて。それじゃあ行ってきます』


謝りに1度顔だしてからテニス部の方行こうかな、

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