青学マネの備忘録【テニスの王子様】 (ページ44)

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大きな欠伸をこぼして

無くなりかけていたテーピングや備品、記録ノートを買い足す。

買い物を終えてスポーツ用品店のテニスコーナを見る。

『(テニスかぁ、そもそも運動得意じゃないし)』

ほとんど平均だ。持久走も体力テストも。

握力だってあんまり強くない。

誘われなかったら運動部なんて入ってなかった。

お兄ちゃんと大和部長に嫌って言うほど教えられたっけ

なんだか懐かしいな、そう思いながら少し重いラケットを手に取った。

？「Aさん？」

『…あ、橘くん』

橘「この間ぶり………ですね？」

『なんで敬語？…ふふ、同い年だよ』

橘「あー………だな、あははっ」

恥ずかしそうに首元を触る橘くん

思っていたより気さくな人だ

橘「テニス始めるのか？」

『え？あ、いや違う違う！』

手に持っていたラケットを見てそう受けとったんだろう

『みんな凄いなって。たった11inchと15inchの面積だけでボールを打つんだもん』

橘「卓球の方が面は小さいけど？」

『うーわ、意外と意地悪なこと言う人？』

橘「あははっ、すまん。ついな」

『橘くんはTOALSON(トアルソン)のSYSTEM-PEO03使ってるよね』

橘「……わかるのか？」

『え、うん。…あれ、違った？』

橘「いや、合ってるが……まさかマネージャーがそこまでわかるとは…」

『………あのね、青学のみんな、スペック高いから正直なところ、マネージャーなんていらないと思うの』