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会いたかったぜ、なんてキザなセリフを吐いて
私の頬に触れたアトベクン
イケメンだが俺様なのだ。
まぁそれが跡部くんらしいというか…
むしろしおらしいとちょっと気持ち悪い。
桃城「ウチのマネージャーに触んないで貰えますかね」
そう言ってパシッと跡部くんの手を私の代わりに振り払った。
守るように立ってくれる桃城くんに
少し嬉しくなる。
跡部「
桃城「あ?」
跡部「随分と頼りのねぇ奴だな。」
『ねぇ、跡部くん』
桃城くんの腕の横から顔を出して
声をかける。
跡部「なんだ、」
『メール送ってくれるのは嬉しいけど、多すぎるよ』
跡部「あーん?たまにしか返さねぇくせに何言ってやがる」
『多すぎるから返せないんだよ!』
私も暇じゃないんだ
マネージャーのお仕事だってあるし、
テスト勉強もしないといけない。
家でもずっと手は動かしている。
携帯を見る余裕なんて少ないのだ。
もちろん寝る前に1度メールが来てないか確認はしてるけど、跡部くんからのメールは多すぎて全ては返せない。
それもテニス関係のものもあれば、全く関係ないメールも送ってくるから意味がわからない。
この間遅刻するかもとヘリコプターで学校に向かったが、実は日曜日だった…とか。
色々ツッコミどころ満載でなんて返したか覚えていない。それほどインパクトが強すぎたんだ。
跡部「まぁいい、少しずつ返せよ。」
返さなくていいよ、って言わないところが
跡部くんだよなぁ…
跡部「行くぞ、樺地」
樺地「ウス」
侑士「Aちゃん、また電話しよな」
『…ア、ウン』
……忍足くんの声耳に残るからちょっと苦手なんだよなぁ。いい感じに断ろ
氷帝学園のメンバーが立ち去って、
越前「ちょっとA先輩、」
『あ、ごめん。どしたの』
桃城「はぁ……先輩ってまーじで人気っすよねぇ」
『そうかなぁ?青学のマネージャーだからじゃない?』
桃城「マネージャーだからって他校のレギュラーに声かけられることあんま無いっすよ」
『……ふぅん』
跡部くんとは何がきっかけで話すようになったんだっけ?
…まぁいっか。多分手塚くん経由だと思うし。
越前「鈍感すぎるのもどうかと思うっす」
『鈍感だったらマネージャーって出来なくない?』
越前「そういう鈍感じゃないっすよ…。話してて疲れる」
『あ、酷い!』
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作者名:+1 | 作成日時:2023年3月15日 21時