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ぐっと腕を伸ばして
ストレッチをすると
手塚「疲れたのか?」
『んー、そういうんじゃないよ』
手塚「そうか…」
彼に心配されてしまった。
『6月期の校内ランキング戦どうしよっか』
手塚「スコアを見せてくれ」
『どーぞ』
大石くんは委員会の集まり、竜崎先生は出張で今日はいない。
だから2人でランキング戦のブロック分けをしていく。
『できる限りレギュラーメンバーはバラけさせた方がいいもんね』
手塚「あぁ。だが3人は同じブロックになるぞ」
『私は手塚くんと乾くんを一緒にするべきかなって思うの』
手塚「理由は?」
『……3割私情で乾くんの努力を考慮して、かな。そこに桃城くんを入れてもいーかもね。最近力つけてきてるし』
手塚「なら、ブロック分けはこうだな」
そう言って表を埋め始めた手塚くん。
Aブロックには手塚くんと桃城くん、乾くんの名前が。
『いいの?』
手塚「俺はAの目と考えを信じている。」
なんだか、今までの努力が彼のその一言で
報われた気がした。
間違ってなかったんだな、って。
まだ都大会が終わっただけなのに
泣きそうになってしまった。
手塚「俯いてどうした?体調でも悪いのか」
私を心配して手を伸ばしてくる
彼に私から触れた。
手塚「…A?」
『ありがとう、私もっと頑張るね』
手塚「充分支えてもらっている。
あまり無理はするな」
彼の体温に、甘えたくなってしまった。
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作者名:+1 | 作成日時:2023年3月15日 21時