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千石side
『千石くんって、ラッキーなの？』
千石「え？」
『あ、いや……確かに一般的にはラッキーって言われるかもしれないしそういう時もあると思う』
千石「…」
『天気予報雨で傘忘れたけどギリギリ降らなかったー！みたいなのはラッキーかもじゃん？
でも試合で勝って、それすらラッキーの一言で片付けるのはどうなのかなって。まるで千石くんが努力してないみたいじゃん。』
敵わない、彼女には。
『他の人と比べると運が良いのかもしれないけど、運だけじゃスポーツは勝てない。
私は千石くんの努力がラッキーに結びついてるんだと思うよ。』
千石「Aちゃんは、簡単にそういうんだね」
『あ、ごめん！！何も知らないのに他校のマネージャーがアレコレって！失礼だよね、あー…ごめん、ほんとごめんね、無神経すぎた…』
眉を下げて
少し泣きそうな顔で謝る彼女に
俺は手を伸ばし頬に触れた。
千石「………そういうところがAちゃんの良い所でしょ？俺は好きだよ、そういうAちゃんが。」
『……………無神経なところが？』
千石「おっと、そう受け取っちゃった？」
まぁ鈍感っぽいし仕方ないか
でも、良かった。
勢いで言ってしまったから少し後悔してる。
今の俺じゃ、振られるのは目に見えてるから。
それに少し恥ずかしいかも。
『私、もう行くね。お疲れ様！！』
千石「＿＿おつかれ。気をつけて帰ってね」
『うん！』
彼女の頬に触れた手が熱い、
馬鹿みたいに俺は彼女が好きなんだな
亜久津に1発殴られて頭冷やしたいかも。
……あー、やっぱりそれは勘弁。痛いのはちょっとね。
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作者名：＋1
| 作成日時：2023年3月15日 21時
