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再びリターンエースを狙い、
亜久津くんの脇を抜き去った。
1本足ステップで返し、
ドライブBで決める。
《ゲーム2-1青学リード!》
1分半の休憩を挟み、再び試合が始まった。
彼はきっと、
テニスをバカにしてろくに練習もして来なかったんだろう
そんな人間がテニスで負けるとなると
かなりかっこ悪い。
きっと、それが彼にとって負けられない理由。
《ゲーム!4-4》
緩急を付け始めた亜久津くん
さっきまで攻撃ばかりだったのに。
それほど勝ちにこだわるのか
スローボールを織り交ぜるだけで
亜久津くんのスピードボールが生きてくる。
特に彼の場合、今までが全てスピードボールだったから余計に翻弄されるのだ。
しかし越前くんも緩急をつけた攻撃に
早くも順応し始めている。
亜久津「来い!小僧!!」
お互い1歩も引かない試合
全員がその試合に興奮していた。
河村「勇敢な男だよ、越前は。
やっと動きについていけるよーになったと思ったら相手がさらに実力を現しコーチのアドバイスまで取り入れてまた強くなる。
普通なら焦って気持ちが弱くなるところだよ」
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作者名:+1 | 作成日時:2023年3月15日 21時