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竜一「拓馬くん、数馬くんこっちおいで。今日はお父さんもここでみんなと一緒に遊んでくれるって。それじゃあ俺たちは授業に戻るのであとはお願いします」
『じゃあね、パパ』
恒介「え、Aちゃんも遊ばないの?」
『私もう中学三年生だよ。いつまで幼児扱いするの、』
恒介「で、でもぉ…」
隼「親バカっつーか、過保護?いや、彼氏か」
『パパみたいなのが彼氏なのはちょっと…』
どちらかと言うと正反対な狼谷くんが好きだから
恒介「Aち"ゃん"、パパ傷つくよ!!」
ごめんって、と平謝りしながら
数馬を預けると
恒介「数馬、拓馬、今日はお父さんずーっと一緒に……」
ぷるぷると震えて泣き始めた数馬
というかお漏らしもしてる
恒介「やっぱり僕はかえっ、帰りまっ、」
『私は帰らないよ。手、離して』
私も連れていこうとしないしない
魅力的なお誘いであるし
このまま帰りたい気もあるが。
竜一「待ってください!数馬くんはあんまり慣れてない人に抱っこされるのが苦手なだけでッ!」
隼「お前それフォローでも何でもないぞ」
たしかに。傷に塩塗ってるようなものだ。
拓馬なんて呑気にバイバイと手を振ってる。
バイバイしないであげて
竜一「とにかく今ここで諦めて帰ったらそれこそ本当に距離が広がるばっかりじゃないですか!それでもいいんですか!!」
恒介「そ、それは…嫌です…」
竜一「だったら今日一日で普段会えない時間の分を取り戻すためお父さんらしい所を沢山見せてあげましょうよ!俺も協力しますから!!」
私はティッシュをとって父に渡す
隼「つーか、むしろ父親としてダメな部分を見られてるけどいいのか?さっきから」
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作者名:+1 | 作成日時:2023年3月20日 22時