青春短し恋せよ乙女【学ベビ】 (ページ3)

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『数馬、眠たい？』

数馬「ん……ねえちゃ、」

『眠いなら寝ていいよ』

拓馬「おれも、おれもねてい？」

『いいよ』

鷹くんは暴れることをやめたのか
そのまま狼谷くんの腕から降りて自分の足で歩いていた。

隼「明日やらねぇといけない課題あったか？」

『特に…なかったと思う。あ、でも漢字の小テストあるよ』

隼「あー…そういやあったな」

私と狼谷くんは中1から同じクラス。

席替えで隣の席になったが

話す理由も用事もなかったため

ただのクラスメイトだった。
会話もほとんどしていない。

でも弟たちを迎えに行くことがあって、

保育ルームに足を運ぶと

彼がいた。

弟たちのこともあって私たちは

こうして一緒に迎えに行ったり

仲良く過ごしている。

『高等部に上がってからも野球するの？』

隼「まぁ…するな。お前はテニス部入んのか」

『うん』

鷹「おれもてにすするぞっ！」

『鷹くんは野球じゃないの？』

鷹「やきゅもする！！」

隼「2つもすんのかよ」

なんて話しながら笑っていると

後ろから大きな声が。

竜一「狼谷！！狸塚さん！！」

隼「？」

竜一「今すぐここから1番近い小児科のある病院教えてくれ！！頼む！！
虎太郎がっ…弟が熱出して！」

隼「わかった。チャリで送ってやる。A、鷹のこと頼んでいいか」

『狼谷先生の所に連れて行って事情話すね』

隼「鷹、お前職員室で母さんの仕事の邪魔しないで待ってられんな？俺はすぐ戻るから。」

鷹くんは大人しく頷いた。