青春短し恋せよ乙女【学ベビ】 (ページ15)

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サーブ&ボレーでポイントを決めると

雪ちゃんは少し悔しそうな顔をした。

牛丸「やっぱりAちゃん上手…！」

『ありがとう。もう一本行くよ』

牛丸「うん！」

同じテニス部で同じクラスだから

それなりに仲はいいし会話だってする。

お互い、簡単な試合を終えて

少し休憩。

牛丸「…ね、ねぇ」

『ん？なぁに？』

牛丸「Aちゃんって、か、か、かっ！！」

『蚊？この季節、いないんじゃない？』

牛丸「その、蚊じゃなくて！…か、鹿島くんのこと…好きだったり、する、？」

『え、全く。あ、いや…友達としては好きだけど…異性としては…別に』

私、狼谷くんが好きだし。

それに鹿島くんは弟くんが1番だろう

牛丸「よ、良かったぁ…あぁ、違うの！好きにならないでって訳じゃなくてね、Aちゃん相手だと絶対無理だなぁって。ほら！Aちゃんってすごい可愛いし綺麗であの、俳優の狸塚恒介の娘だし…」

最後は、あまり関係ない気がするけど

いや、遺伝的な意味で言えば関係あるのかな

容姿とか遺伝あるだろうし。

『…雪ちゃんって、鹿島くんのこと好きなんだ』

牛丸「な、なんでそれを！？」

『いや…今自分で好きって言ったようなものだよ』

牛丸「ぁぁあああ！！」

彼女がモテるのもわかる気がする

そう思ったのと同時に

狼谷くんがそんな彼女を好きになったら

どうしようと不安になった。