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ガラッ!!と思いっきり
保育ルームのドアを開けた狼谷くん




隼「鷹!!さっさと帰んぞ!!」

『拓馬、数馬、迎えに来たよ』


そう呼びかけると


知らない男子が保育ルームにいた。



隼「誰だ」

竜一「あ、俺は今日からここの手伝いをすることになった鹿島竜一。中3」

隼「俺は狼谷隼だ。同い年か。弟共々よろしく頼む」

『私は狸塚A。そこの元気な拓馬と数馬の姉なんだ。私たちの親がまだ仕事終わってないから迎えに来たの。これからよろしくね』


鷹「アニキっ!おれまだかえんねーぞ!!」

拓馬「おれもかえらなーい!」

数馬「かっ、かずまも……」

鷹「まだりゅうとあそ…」



隼「帰るっつってんだよアホ」



そう言って狼谷くんは思いっきり弟くんの頭を殴った


絶対痛い…


竜一「何も殴らなくても!!」


大泣きする鷹くんを担いだ狼谷くん


隼「口で言ったって聞かねーんだよ。お前も駄々こねたら殴っていいぞ」

竜一「えぇ……」


私は2人のやり取りを横目に弟たちに声をかけた。

『拓馬、数馬、帰ろうよ』

拓馬「あそぶー!」

『…遊ぶの?仕方ないなぁ…。それならママは迎えに来ないからずっと2人でここにいる?怖いよ〜、夜の保育ルーム……お化けが出てきちゃうかも』

数馬「やっ!か"える"っ!!」


泣き始めた数馬は私に抱きついてくる


私はそれを受け止めて、そのまま


拓馬も帰ると言い出したので同じように

2人を抱っこ。また重くなったね


竜一「慣れてるね…」

『家でもこんな感じだから。それより私たちのはもういいから向こうにいる子構ってあげて?』


隼「1人にしたら可哀想だろ」


竜一「あ、ありがとう。狼谷、狸塚さん」


私たちはまたねと言って保育ルームを出た

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作者名:+1 | 作成日時:2023年3月20日 22時

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