解読に集中して！ ページ10
いつの間にか寝ていたらしい。えぇっと、夜は何をしてたんだっけ。変な姿勢で寝てたからか身体中がひどく痛む。伸びをすると毛布が落ちた。
「おはようございます。Aさん。だいぶ遅い朝ですね。よく眠れましたか？」
「…？」
なんでイソップがここに…？そう言えばここは…
「あっ」
思い出した。
「朝ごはんはどこで食べます？食堂にしますか、ここで食べますか。」
「あぁ、うん。ここで頼む。」
頭を整理したい。体も解したい。そう思いながらイソップが置いてくれたであろう水を飲む。
何から何まで申し訳ないな。帰ったら何かお礼しなきゃだ。
「パンとスープでいいですよね。」
目の前に暖かそうなコンソメスープといい匂いのパンが乗ったトレーを置かれる。浸けて食べると美味しいんだよなこういうの。
「ありがとう。いろいろやらせちゃってごめんな。」
「いえいえ。食べ終わったら部屋を見に行きましょう。着替えも用意してあるはずですよ。」
「えっ」
は？
バッとイソップを見る。
彼は慌てて顔を背け口元に手を当ててしまったとでもいうような仕草をしていた。
「…、まだここについて、話してませんでしたよね…。」
さっきまでの穏やかな雰囲気は消え、陰鬱な空気が俺たちを包む。
あぁ、また嫌な感じがする。胸の奥がズン、と重くなった。
ギィ、とイソップも昨日座った時のように席に着き、彼が静かに話し始めた。
＿＿＿＿
冷めた食事は下げられ、自室として宛てがわれた部屋で虚空を眺める。
日記、ゲームなどのルール。いろんな情報が頭を占領する。どれも衝撃的だったが1番吃驚したのはやっぱり帰ることが出来ないってとこだ。
俺がここに来た理由は招待されたからじゃなくイソップを見つけるため。見つかったんなら後は帰っていつもの生活に戻ることが次の目標だ。
必ず方法はあるはずだ。
冷たいドアに手をかけ、静かに廊下に出た。
ところまでは良かった。探索がてら荘園内を見て回ってるうちに、なんだ、その、あれだ。
俗に言う迷子ってやつになってしまったのかもしれない。
今居る場所をもう一度確認してみる。
自分の部屋とは違い薄暗く日当たりも悪い。
窓はどこも鍵が掛かっておりここら辺一帯が不穏な空気を纏っていた。
重い扉に手を掛けると、首元にヒヤリとなにかを当てがわれた。
「忠告はしたんですがね」
見覚えのある、刃。
室内なのに濃い霧が舞い、視界を悪くした。
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灰色のもふもふ(プロフ) - 塩化なとりうむさん» コメントと応援ありがとうございます。励みになります！カタツムリみたいな速度になってしまいますがこれからも応援よろしくお願いします！ (2019年7月21日 16時) (
レス) id: 268e903cb0 (このIDを非表示/違反報告)
塩化なとりうむ(プロフ) - 望んでたシチュというか設定というか...ありがとうございます！！更新は無理せずに行ってくださいね。応援してます！ (2019年7月20日 20時) (レス) id: 9c32775155 (このIDを非表示/違反報告)
灰色のもふもふ(プロフ) - 7-10さん» わぁあー！コメントと感想ありがとうございます！もっと可愛らしい言い回しをして見たかったんですが語彙が無くて…。そう言って貰えると嬉しいです。更新楽しみにしててくださいね！(*´∀｀) (2019年5月7日 16時) (レス) id: 268e903cb0 (このIDを非表示/違反報告)
7-10(プロフ) - そら豆で飲んでた珈琲君が8割型ぶっ飛びました。控えめに言って好きです。更新全裸待機です_(°ω°｣ ∠)_ (2019年5月5日 3時) (レス) id: 9a172e50f5 (このIDを非表示/違反報告)
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