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エレベーターが翔太くんの部屋の階で止まる
「はい！どうぞ。。」
辰哉くんがわたしと照くんが先に降りれるように
開ボタンを押してくれる
ゆっくりとエレベーターから降りて
右に曲がればすぐ翔太くんの部屋。
大きくゆっくりと深呼吸する
行こうと思うけど中々1歩が踏み出せない。
「俺先に行ってくるから、ここで待ってて」
なかなか動けない私に照くんがそう告げると
翔太くんの部屋に歩いて行った。
"落ち着いてからでいいよ。焦んなくていいから"
わたしの横に立って優しく
声をかけてくれる辰哉くん。
もう一度深呼吸をする。ゆっくりと呼吸を整える
なんでこんなにドキドキするんだろう
何がこんなに怖いんだろう……。
「辰哉くんありがとう。。。もう大丈夫」
右に曲がると翔太くんの部屋の前で照くんと
翔太くんが外を見ながら話をしていた。
わたしと辰哉くんに気づいた2人が
こちらに振り向いた。
「……A………。」
翔太くんが小さく私の名前を呟いた。。。
2週間ぶりに見た翔太くんは、明らかに頬が
痩けてるし元気もないのが一目で分かった。
そりゃ、照くん達が心配になるはずだよ…。
翔太くんの顔みたらどんな風に自分が
取り乱すのかが恐かった。
思いっきり引っぱたくかも知れないって
思ったのに。。。
いざ目の前にいるあなたを見たら
出来なかった。。。
ただ静かにあなたの前に立つ
「久しぶりだね。。。」
そう言ったわたしを見るあなたは今にも
泣き出しそうな顔をしていた。
「うん。。久しぶり。ごめんこんな夜中に来て
もらっちゃって。。とりあえず入って。」
照「んーじゃあ俺たちここで帰るわ！！」
ふっか「えっ？泊まんじゃねぇの？俺らも」
照「いやっ泊まんねぇーわ(笑)Aさんも
大丈夫そうだし、やっぱ2人の方がきちんと話も
できるっしょ？ ほらっ、お前はどうせ俺ん家
泊まるんだろ？行くぞ早く。じゃあまたなっ！！
2人とも。」
初めはどうなるかと思ったけど冷静に話せそうな
自分がいた。
久々に入る翔太くんの部屋。
リビングルームのソファに2人で腰を降ろす。
急に翔太くんが立ち上がってソファの下に
正座をして座りなおした。
「Aごめん……。なんて言っていいか分かんな
いんだけど。俺の写真……見たんだよね？……」
「うん……。見たよ。。。
翔太くんあの女の子と付き合ってるの？
なんかちょっと翔太くんの事が分からなく
なっちゃった……」
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作者名：せりか | 作成日時：2020年4月10日 21時
