20＊若干修正 ページ21
「ねぇ。私ってそんなに性格悪そうに見える？」
お昼休憩。雅を誘ってランチに出かけた
雅「あんたそれ聞くのもう何回目？(笑)
でもまぁさっ、アイドルの彼女になるって
簡単な事じゃないって。我慢もしないと
ならないし、そんなふうにファンの子達に
口撃される事もあるだろうしさっ、、、。
でも渡辺くんの事好きになったんでしょ？
好きなら覚悟決めるしかないんじゃないの？」
あれから2週間。翔太くんとは会っていない。
毎日連絡は取ってるけど、忙しいと
理由を付けて会うことを避けていた。
どうしたらいいのか分からない、、、。
「翔太くんがねっ、俺の前からいなくならないで
って言ったの。好きだから一緒にいたいけど
やっぱり踏ん切り付かないんだよね、、、。
普通の仕事してる人だったらなんにも考えな
くていいのに、、、。」
雅「けどさぁー渡辺くんは渡辺くんで
今までもそういう経験があるんじゃない？
自分の仕事の事で上手くいかなくなった事
とかさっ。彼は彼できっと辛いと思うよ、、。
これはあんた達の問題だから
2人でゆっくり話合うしかないんじゃ
ない？逃げてたって仕方ないでしょ？。」
雅の言う通りだ。いつまでも逃げてたって仕方
ない。
「はぁ、、、、。」
今日は雑誌の取材と撮影。朝から熱っぽくて
体調が最悪に悪い。それプラス気分も最悪
Aさんともう2週間会っていない。
仕事が忙しいって言ってたけど明らかに
避けられてる、、、。
このままAさんも俺から
離れていくのかな、、、。
こんな事初めてじゃない。
芸能界にいる限りこれは一生付いて廻る
デートの最中に知らない女の子から声をかけら
れるなんて普通では絶対ない事なのに
オレらの仕事では普通にある話で、、、
そりゃ彼女からしたらびっくりするし
いい気はしないよなっ、、。
皆こういう事にどんどん疲れていってしまう
Aさんだけは失いたくない、、、。
「翔太。お前大丈夫？今日ずっと体調悪そう
だけど。風邪でもひいた？顔色も悪いし」
こういう時必ず最初に気付くのが涼太。
「んっ？いやっ。大丈夫。ちょっと疲れてる
だけだから」
皆に心配されながら雑誌の取材と撮影をなんとか
終えた。
体もキツイけどもっとキツイのは彼女
に避けられてる事、、、。
俺ってこんなに弱かった？
ねぇA。今何考えてる？
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作者名：せりか | 作成日時：2020年4月10日 21時
