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舞台の休演日
目を覚ましベッドのサイドテーブルに手を
伸ばして携帯を見る
時間はもう13時を過ぎていた。
さすがに寝すぎた、、、、。
LINEを開くと雅さんからだった。
雅渡辺くん。ごめんなさい。お昼から仕事が入っちゃって一緒に行けなくなりました。翔太お疲れ様です。分かりました。またの機会にお願いします!雅もし渡辺くんさえよければ友達に話しとくので行って来たら?翔太じゃあ折角なので行ってこようかな?雅OK!ごめんね。友達にはきちんと伝えておきます。お店の場所ちょっとわかりずらいと思うから地図送っておくね。
とは言ったものの、1人で初めての店に行ける
気がしない、、(笑)
こういう時はアイツらを誘おう。
1週間前、雅から連絡が来た。
うちのお店の洋服を凄く気に入ってくれてる
男の子がいるから一緒に連れていくからって。
アイドルのたまごだというその男の子。
人でごった返すような店ではまったくないけど
ゆっくり人目を気にせず見てもらえるであろう
時間帯を教えた。
A「ちょっと！どういう事よ。あんた
来れないって。」
雅 「 だって仕事になったんだもーん。
しょうがないじゃーん。」
A「無理だってば。私ひとりじゃ。
あんたわたしが若い男苦手なの知ってるでしょ
？何話せばいいのよ？勘弁してよー。」
雅 「あんたさっーそれ店やってる人間が
言う言葉？どうしてもイヤならりさちゃんに
接客お願いしたらいいじゃん」
A「いやっ、いたら私だってりさちゃん
に頼むわよ。りさちゃん今日は彼氏の誕生日
だって言うから早く上がらせてあげたから
もう帰っちゃったの！」
雅「それならあんたがするしかないじゃん。
渡辺くん凄くいい子だから大丈夫だってば！
あっ！呼ばれたから切るわ。じゃあよろしく
頼むね！じゃぁ」
pu…pu…pu…。切られた、、、。
ホントにどうしたらいいんだろー。
私はホントに若い男の子が苦手だっ。
それは昔っから。
年下にトラウマがある訳ではない。
でもどーしても苦手。
同世代の男の人もしくは年上の男の人
それならなんの問題もない。
若い男の子のお客様もうちのお店は多いけど
それはいつもバイトのりさちゃんの担当。
でも今日に限ってりさちゃんはいない。
早く上がっていいなんて言うんじゃなかった。
彼との出会いまであと1時間。。。
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作者名：せりか | 作成日時：2020年4月10日 21時
