あなたの全てがすき (ページ18)

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「疲れてるんだし、無理しなくていいよ！」

「無理してないって。せっかく天気いいし

家の中でずーっと過ごすのも勿体ないし。

デートらしいデートってしてないじゃん？

どっか行きたいとこない？」

「うーん。そうだなぁー。あっ！私

かわいいパジャマ買いたい！」

「プッ。。あのスウェット気にしてんだ(笑)

俺は好きだって言ってんのに。あっ！けど

俺ちょっとAさんに着てもらいたい

のがあるわっ！それ買いに行こっ！」

結局、郊外にあるショッピングモールに

行くことになった。

出会ってから初めてのデート。

翔太くんは先に準備を済ませて一旦自分の

家に車を取りに帰った。

翔太くんが戻ってくる間に私も自分の準備を

済ませる。

洋服選びにはいつも以上に気合いが入る。

着いたと翔太くんから電話。

家の鍵を閉めてエレベーターに乗り込む。

マンションの前に止まった翔太くんのクルマ。

内側から助手席のドアを開けてくれる。

「おまたせ。行こっか！」

翔太くんの運転するクルマに初めて乗った。

運転する翔太くんの横顔もまたかっこいい。

自分で車を運転するのも好きだけど、やっぱり

大好きな人の運転するのを横で見るのが好き。

しばらくして目的のショッピングモールに着いた

車から降りる直前翔太くんはハットとメガネ

黒のマスクを付けた。

「ごめんね。こんなフル装備で。

まぁ俺なんて滅多に顔なんて指される事ない

から大丈夫だとは思うんだけど。(笑)一応」

そう言った翔太くん。

そうだった、、、、。私1人で浮かれてたけど

翔太くんはデビュー前のアイドル。

楽しくて幸せですっかり忘れていた、、、。

女の人と昼間から歩いてるのを誰かに見られて

いいはずがないっ、、、、。

翔太くんが私の横に立ってはい！と手を出した。

「行くよ！どうしたの？元気なくなったじゃん」

「離れて歩いた方が良くない？」

「なんでっ？」

「だって、ファンの女の子とかに見つかったら

大変でしょ？私そんな事も考えてなかった」

「だから大丈夫だって(笑)

顔指される事なんてほぼないから。

そんなことAさんが気にしなくていいって

せっかくのデートなんだからさっ。ほらっ」

少し躊躇ったけど翔太くんの手を握る。

色々見て周りながら下着屋さんの前で立ち止まる

“さすがに俺が一緒に入るのはアウトでしょ？

(笑)そこのソファで待ってるから

ゆっくり選んで来ていいよ！“

そう言われて店内に入った。