あなたの全てがすき (ページ48)

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コクンと頷く彼女にキスをする。

そういうのはいちいち聞かなくていいって

言うけど、拒否られたらいやじゃん？

すげー強気に見られがちだけど

すぐ傷付くし気にしぃだし上がり症だし。

Aの事になるとどうもダメだ・・・。

好きすぎて裏目に出てしまうのかもしれな

い。。。なんてタダの言い訳になっちゃう

けど。。。

彼女を一段と強く抱きしめる

「ねぇ？俺さっAの部屋

行ったんだ。」

「んっ？知ってるよ。翔太くんが部屋の

前にいるの見て引き返したんだもん私。。」

「えっ。そうだったの？」

「うん。会うのが恐くて逃げちゃった。。」

「んーそっか。。そうだよね。

Aさっ、俺の好きな物たくさん買ってて

くれてるよね？ビールもだしお菓子も」

「あー見たんだね。そう。いつ翔太

くんが来ても良いように買い物したら必ず

買ってたんだ。翔太くん気まぐれだから

突然来ても困らないようにって思って。

でも買い物行くたび買ってたから増える

けど、来ないから全く減らないじゃない？

なんかその減らないビールとお菓子見ると

すっごく寂しくなってちゃって…(笑)

途中でもう買い足すの止めたの。

あーこんなに長い事会ってないんだなぁーっ

て…。もしかしてもう来ないのかなー？って」

そう言って、寂しげな目で笑う彼女。。

堪らなく可愛くて愛おしかった。

「皆さっ、Aといる俺が好きだって。

前の彼女と付き合ってた頃の俺は好きじ

ゃなかった。って皆して言うわけよ･･･。

なんか俺、付き合ってる相手にすぐ影響

受けるみたいなんだよね。自分じゃ

良くわかんないんだけど･･･。

顔つきもだし喋り方とかもAと付き合い

始めてから優しくなったって。

仕事に対する向き合い方はさっ、投げやりじ

ゃなくなったのは自分でも感じるんだよね。

ちょっと前までさっなんかもうどうでも

いいかなぁーとか普通の仕事に就くのも

ありかなぁー？とか思ってたりもしたんだ

よね。年齢的にもギリギリなとこあるし。

けど･･･。あれこれ考えないでもう少し

やれるとこまでアイツらと頑張りたいな

って本気で思ってきたんだ。

あいつらと夢叶えたいし、それに向かって

頑張る為にもAの存在が俺には

絶対必要だって思う。。。」

今の俺の嘘偽りのない気持ち。。。

ずっと一緒に戦ってきたアイツらも

Aもっずっと大切にしたい。