苦渋滲む、講評の時間です ページ7
何を言っても、まず今の彼が他人の言葉を受け入れられる状態じゃないだろう。
自尊心の塊に慰めは逆効果だ。
かといっていつものように説教をしたところで、今の彼を諫められるとも到底思えなかった。
だから私は沈黙の後、ただ以前言った言葉を、呼吸が乱れる勝己君に言った。
守「出久君も私も、貴方の背中を追いかけて、のしあがって、貴方の隣に並びますからね」
勝「……！」
守「前に言った言葉です。今私が言えるのはそれだけです。………出久君は誰よりも努力していた。私が分かる確実なことは、それだけです…」
私の言葉に苛ついたのか、勝己君はギリッと奥歯を噛み締めた。
口を開きかけるも、彼の肩にあの大きな掌が置かれる。
オールマイトだった。
オ「爆豪少年。戻るぞ」
勝「っ……！」
オ「勝ったにせよ負けたにせよ、振り返ってこそ経験ってのは活きるんだ。
さあ、絶盾少女もだ。緑谷少年を心配する気持ちは分かるが、今彼の傷を癒せば、キャパオーバーは確実だろう？今日のとこはリカバリーガールに任せて、皆のところに戻りなさい」
守「………。はい……オールマイト」
搬送ロボが出久君を運んでいくのを見送り、私達はモニタールームへ向かった。
inモニタールーム
オ「まあつっても、今回のベストは飯田少年だけどな！！」
飯「ななっ！！？」
梅「勝ったお茶子ちゃんか緑谷ちゃんじゃないの？」
梅雨ちゃんの言葉に、私は思わず口を開いた。
守「二人は協調性があったけど、それでも中盤の気の緩みや大規模攻撃はbetterとは言えませんから」
梅「それもそうね」
八百「それに爆豪さんの行動は、戦闘を見た限り私怨丸出しのの独断。そして先生や守美さんが仰った通り、屋内での大規模攻撃は愚策。
そして麗日さんは、最後の攻撃が乱暴すぎました。ハリボテを「核」として扱っていたらあんな行為出来ませんわ。
飯田さんが一番状況設定に順応していました。
相手への対策をこなし且つ"「核」の争奪"をきちんと想定していたからこそ飯田さんは最後対応に遅れた。
ヒーローチームの勝ちは「訓練」だという甘えから生じた反則のようなものですわ」
……百ちゃん、すごい。私なんかの観察よりずっとすごいよ。
けど……
守「(少しは台詞残してあげて…)」
オ「(お…思ってたより言われた……)ま、まあ飯田少年も固すぎる節はあったりするわけだが、…正解だよ。くぅ……」
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咲き(プロフ) - ののいろ系女子さん» か、神作…！！？初めて言われました！すごく嬉しいです頑張ります！！ (2019年1月7日 15時) (
レス) id: 36a679870d (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - ヤバい、凄い面白い！神作！ありがとうございます！大好きです！これからも応援してます！ (2019年1月7日 13時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲 | 作成日時：2018年10月15日 21時
