どうしよう！食堂のパニック ページ31
守「そんなに落ち着いていられるってことは…
…大丈夫なんですか？食べ続けても…」
環「……((ｽｯ」
環先輩は口をモグモグさせながら、近くの窓辺を指した。
つい今朝校門にいた報道陣が迫っていた。
守「取材陣…！あっ、相澤先生とマイク先生がいます！」
環「先生達が対応してくれてる。心配はいらない。周りは、侵入者は敵だと思っているようだけど…」
ミ「うん、多分報道陣だけだろうね。もし敵だったら、外に出た方が何かと危ないよ。ここには雄英バリアーもあるし、仮免持ちの俺達がいるから大丈夫さ！」
環「避難しようとしても、このパニックじゃ動くにも動けない。ランチ食べよう。ランチが惜しい」
ミ「そうだね！」
ね「ねー天喰君のそれ新メニューじゃない？一口欲しいなぁ！」
環「俺ので良いなら…」
先輩達の呑気ともとれる会話に、私は恐怖が抜けて、ストンと椅子に座った。
とりあえず、戦いも避難も必要なさそうだ。
けれど、あの雄英バリアー…根津校長に聞いたことがある。
根津校長が胸を張るバリアーが、報道陣に崩された…？考えにくい。
敵でもあるまいし、報道陣が公共機関に個性を使って侵入するなんて…………引っ掛かる。
守「……パニック状態の皆さんに、侵入者が敵ではないこと、伝えなくて良いんですか？」
ミ「……言うべきだけど、これじゃ聞こえないと思うなぁ。でっかいアナウンスとかでなら、この状態の皆も聞くと思うけど」
確かに、皆が皆押し合いへし合い、周りをなぎ倒す勢いで外に出ようとしている。
人は焦ると余裕がなくなる。きっと叫んで知らせても聞かないだろう。
守「何か良い方法は……」
バゴン！！
非常口の上に、人が叩きつけられた。
眼鏡してないけれど、あれは……
飯「大丈ー夫ッ！！！」
守「やっぱり飯田君！！」
飯「ただのマスコミです！何もパニックになることはありません！大丈ー夫！！
ここは雄英！！最高峰の人間にふさわしい行動をとりましょう！！」
非常口の上に、非常口マークのポーズで飯田君は叫ぶ。
簡潔で大胆。パニック状態だった皆は呆気にとられて静かになった。
ミ「へぇ、あの子一年？ユニークだね！」
ね「すごーい！」
環「……良い対応だ」
私は思わず、非常口姿の彼をスマホで撮った。
副委員長に私はふさわしくない。
こんな風に人をまとめられる人がするべきだ。
そう思った。
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咲き(プロフ) - ののいろ系女子さん» か、神作…！！？初めて言われました！すごく嬉しいです頑張ります！！ (2019年1月7日 15時) (
レス) id: 36a679870d (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - ヤバい、凄い面白い！神作！ありがとうございます！大好きです！これからも応援してます！ (2019年1月7日 13時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲 | 作成日時：2018年10月15日 21時
