反省会！私の講評 ページ12
轟君はそう吐き捨てて、早足にその場から立ち去った。
彼が消えた方向を、半ば放心状態で見送る私達。
オールマイトの戻れというアナウンスで、初めて正気に戻った。
障「……眠そうにしていたし……気が立っていたんだろうな」
守「……そうですね。でも…」
障「？」
守「…まだ、霜が残っていました。熱を使うつもりがないのでしたら、私の個性で溶かして差し上げられたのにな……なんて。自己満足ですかね…」
殺気なんて受け慣れている。
私の口許には、随分久しぶりに、自嘲めいた笑みが浮かんだ。
障「……絶盾は優しいな」
守「そ、そうでしょうか？」
障「ああ。……まあ気にしなくても大丈夫だろう。俺達も早くモニター室に行こう。皆待ちかねてるはずだ」
守「……はい」
そうして私達も、モニタールームへ足を運んだ。
inモニタールーム
オ「いや実に見事な試合だったよ、絶盾少女！！積極的な攻撃ができない個性、しかし相手の強さを利用できる個性……上手く知恵を活かして強敵を倒し、かつ核も回収した！！素晴らしい攻防だったよ！」
守「ありがとうございます、オールマイト」
オ「ただ一つ、一個だけね。轟少年も障子少年も、一度は君を捕獲したろう？君もコレ使えば、言うことは無かったかな！」
オールマイトがつまんで見せたのは、あの捕獲証明のテープ。
……すっかり忘れていた。
守「…そうですね。あの時捕獲テープを巻き付けていれば、倒した後逃亡されることを防げましたね」
オ「まあ今回は訓練だったし……現場での場合が自分で予想できるなら、問題ないさ！よくやったね」
守「今回の訓練は必ず次に活かします」
オ「よし！ラストも済んだことで皆！
帰ろ！！」
皆「はい！！」
守「(帰ろって。お茶目が顔出してる……………あ)」
私はチラとビルの時計を見る。
…そっか、活動限界が迫ってるんだ。
守「(…八木さん)」
もっと早く訓練を済ませれば良かった……って言ったら、
………怒るかな。
ドンッ
守「ぁ……勝己君」
勝「………」
ぶつかったというのに、怒鳴るどころか舌打ちすらしない。
勝己君は顔を伏せたまま、無言で皆の後に付いて行った。
…膨れきった心は脆いと、勝己君を何度も仕置きしていたジャンプワールドから聞いたことがある。
今の勝己君にかけられる言葉なんて、私は一つとして思い付かなかった。
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咲き(プロフ) - ののいろ系女子さん» か、神作…！！？初めて言われました！すごく嬉しいです頑張ります！！ (2019年1月7日 15時) (
レス) id: 36a679870d (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - ヤバい、凄い面白い！神作！ありがとうございます！大好きです！これからも応援してます！ (2019年1月7日 13時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲 | 作成日時：2018年10月15日 21時
