過去の記憶、束縛の撃砕 ページ27
『SMAAAAAAAAAAAAASH！！！』
視界が、大破した。
ドゴオオオォォォォンッ！！！
男達『ああああああ！！！』
守『……へ……ぅ…？』
耳を、脳を圧迫する音の衝撃波が、壁を粉々に壊した。
それは私に肉薄していた男達をなぶり、吹き飛ばした。
ズガシャーン！！
ドゴン！！ガラガラ…。
食器や棚、テーブルも、店にあった全ての物が床に落ちる。
壁も、人も、物も、私以外の全てを……その人の拳は、吹き飛ばした。
誰かが立っている。
金色の髪よりも、大きな鍛え上げられた体よりも…晴れ渡る昼の空の色の瞳が、酷く印象的だった。
？『…残念！お母さんじゃないが……もう大丈夫！何故か？
私が来た！！』
守『……だい、じょ…ぶ？』
？『そうさ！もう大丈夫！！私が君を助けに来た！もう、大丈夫だ！！』
？？『俺っちもいるんスけどね』
その人は笑って、私に手を差し出した。
大丈夫だ、とそう繰り返し言いながら。
大丈夫だ、その言葉が私の頭にこだました。
…「助けて」が誰かに届いたことなんてなかった。
言っても誰も助けてくれないと、私は助けてもらえない人間なのだと思ってた。
守『…たすけてくれるんですか？』
？『もちろんさ！』
守『…私なのに』
？『君だからさ！！君だから助けるんだ』
守『……』
その人は、その言葉に迷いも躊躇いもしなかった。
痺れを切らしたように、ぎゅっと私の手を掴んでくる手が、あまりに大きくて驚いた。
その温かさに、酷く、驚いた。
？『実感がないなら、口に出して言ってご覧。君は、もう大丈夫だ！！』
守『……私は…
もう、だぃ…じょう、ぶ』
？『そう、もう大丈夫だ！！』
もう大丈夫。
もう大丈夫。
頭の中でくるくると回る、それはまるで呪文。
だがそれは呪いではなく、救いの言葉だった。
助けなど絶対に来ないと、無意識に決め込んでいた。
私は救われない。理由もなく、それはいつの間にか“当たり前”になっていた。
覆されない“当然”はない。
私はそれを知っていた。
私は…
私は………っ！
？『もう大丈、』
彼の言葉は最後まで続かなかった。
私はしゃがんだ彼の首にすがり付く。
目から涙が溢れて止まらなかった。
守『……たすかりたいです……たすけて！！私を、助けて！！』
私は救われたい。
私は
守『生きたい！！』
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咲き(プロフ) - アクトさん» トップにアップできました！イラストお待ちしています！ (2018年9月24日 16時) (
レス) id: 36a679870d (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - アクトさん» 良いですよー。ただ、私自身IMELOG使ったことないので、見方さえ教えてくだされば (2018年9月24日 9時) (レス) id: 36a679870d (このIDを非表示/違反報告)
アクト - すみません！IMELOGにあげようと思ってるんですがいいですか？ (2018年9月24日 0時) (レス) id: 4d94ffdfb5 (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - アクトさん» わかりました！できれば今日か明日に載せます。載せられるでしょうか…エラーが出るんですよね。原因不明…何か心当たりがあれば教えてくださると助かります(エラー出たらTwitterにでも揚げます) (2018年9月23日 18時) (レス) id: 36a679870d (このIDを非表示/違反報告)
アクト - イラスト載せてくれるとうれしいです！髪の毛がロングなのか短めなのかわからないので(。>д<) (2018年9月23日 18時) (レス) id: 4d94ffdfb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲 | 作成日時：2018年9月11日 12時
