頑張る君、甘えたい私 ページ47
オールマイトside
オ「！！」
握っていた守美ちゃんの手が、ぴくっと動いた。
守「…ン……ぅ」
オ「守美ちゃん！起きた……っ！！」
瞼を開けた彼女を抱きしめる。
鼻孔を突いた彼女の柔らかな匂いを、随分ご無沙汰に感じた。
守「え、ゎあ、八木さん……！？ちょっ…え？私、どうして家に」
オ「どうしても何もないよ！もう、気絶するまで無理するなんて…！こっちの肝が冷えたぞ！何で何も言わなかったんだ」
守「だって……出久君だって頑張ってましたもん」
オ「無理をするのと頑張るのは別事だぜ、守美ちゃん」
守「う”」
オ「それならそうと私に言うべきだったんだ。君の役目は彼のフォロー。休ませなかった私にも非はあるが、休ませる機会を見逃した君にも非がある。自分の限界を偽るために自分に個性を使い続けた事もそうだ」
黙っている守美ちゃんの髪に、私は頬を擦り寄せた。
……友達ができたとしても、今の君の精神安定剤はまだ私なんだろ。
何で我慢してたんだ、辛かったろうに。
…辛かったのは、私だけなのか？
オ「もう次はないぞ。ヒーローになり敵を前にして、今回のような事が起きれば、君らはやられている。休むときは休み、退くときには退くんだ。がむしゃらに進むんじゃない。それは自 殺行為だ」
守「……」
オ「…守美ちゃん？分かったら返事は？」
守「………」
オ「(あ、これは)」
マズイ。
私の腕の中でプルプルと震え出す守美ちゃんを、そっと見る。
案の定、夜色の目から涙が溢れていた。
オ「(ああああああ泣かせた！！言い方キツかったか！？今のどこがヤバかった！？)しゅ、守美ちゃーん……ご、ごめんよ！強く言い過ぎたね……な、泣かないでっ！」
守「な”ぃでま”せん”」
何で君こういう時に意地はるの。
そこは甘えていいんだよ私が悪かったんだから。
守「ずみ”ません”……もう、シっ…ﾋｸｯ……しません。もうしません。もうしません。もうしませ…ン」
オ「はいSTOP！分かったよ。私は君の両親じゃないんだから、復唱なんかしなくていいって。オジサン罪悪感湧いちゃうぞ」
守「貴方はオジサンじゃないれす！」
オ「緑谷少年と同じこと言うね。とりあえず鼻かみなさい。呂律回ってないぞ。はいチーン」
守「ふンぬぬー！」
オ「(何その鼻のかみ方可愛い)」
何でかな、君を癒さなきゃならないのに私が癒されちゃってるぞ。何でだ。
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あやな(プロフ) - 名前変更って出来ないんですか？ (2022年1月7日 15時) (
レス) id: 7ba9a83a1d (このIDを非表示/違反報告)
おと姫と愉快なサカナたち(プロフ) - 名前変換出来ないんですか？やってみたいです！ (2019年8月5日 15時) (レス) id: e21618e8ed (このIDを非表示/違反報告)
せつ*(プロフ) - 名前は変えられないのですか？ (2019年2月10日 3時) (レス) id: 1218d17d35 (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - 紅葉さん» ！！(゜ロ゜ノ)ノ すみません！ありがとうございます、すぐ直します！ (2018年12月28日 12時) (レス) id: 36a679870d (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 急な指摘すみません！朝食は【ブレイクファースト】じゃなくて【ブレックファースト】ですよ。ブレイクしちゃダメです！ (2018年12月27日 23時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲 | 作成日時：2018年8月13日 23時
