いただきます、平和な朝食 ページ4
オ「いっただきまーす！」
守「いただきマス。ゆっくり食べてくださいね？」
オ「うん！」
と言っても、今日も八木さんの箸は結構速い。
No.1ヒーローは、いつでもどこにでもかけつけなきゃいけないから、食事は他の誰よりも手早く済ませた方が良いのだろう。
…だけど、前みたいに吐血しそうで、見てる私はハラハラする。
オ「ンン”っ！」
守「！？八木さん、だ」
オ「今日も最ッッ高だね！！このお味噌汁、卵入ってるの？卵ってお味噌汁にあうんだね、初めて知ったよ！身に染みる優しい味、美味しい〜！」
守「(ぃじょうぶだった…ホッ)それは良かったです。八木さん、お味噌汁好きですよね」
オ「うん、守美ちゃんのお味噌汁が一番好きだなぁ。仕事の後飲むとほっこりするんだよね」
守「嬉しいです(ファンの人に聞かれたら、夫婦かって突っ込まれるような感想だぁ…)」
聞きようによっては惚気である。
守美はうっすら顔を赤らめて、味噌汁をすすった。
『今朝のニュースです。田等院駅の路線上でヴィラン発生。一時電車が運行停止状態となりました』
テレビに映像が流れる。
箸は止めずに、守美の視線はテレビのテロップや映像をなぞった。
守「…ゴジラさながらの怪物劇ですね」
オ「おー懐かしい。私昔見てたよ。
守「“個性”による超常現象以外は、まるっきりこの世界と同じでしたから。まあ、町の名前が少し違ったり、無かったりとかはありますが」
オ「じゃあこんなの見たら、君の世界の人達は気絶どころじゃ済まないね」
守「死人出ると思います」
ちらりと画面端に映されたギャラリーを見る。
まるで大道芸か何かを見るように、人だかりを作っている一般人。
ある人はスマホを掲げて歓声を上げている。
どんな巨悪も、ヒーローがいればただの見世物ということか。
私はまだあれほど慣れそうにない。
…あそこまで慣れてしまって…それは平和と言えるのかどうか。
オ「平和ボケに見えるかい？」
守「…顔に出てました？」
オ「フフ、ちょっとね。まあまだ慣れるのには時間かかるだろうけど…君の個性を使いこなせれば、あれくらい何てことないさ」
守「…はい」
オ「ま、確かに見物人諸君はもうちょっと危機感持ってもらわなきゃね。守美ちゃんはあんな風にのんびり見ちゃ駄目だぞ。逃げてね」
守「はい、勿論です」
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あやな(プロフ) - 名前変更って出来ないんですか？ (2022年1月7日 15時) (
レス) id: 7ba9a83a1d (このIDを非表示/違反報告)
おと姫と愉快なサカナたち(プロフ) - 名前変換出来ないんですか？やってみたいです！ (2019年8月5日 15時) (レス) id: e21618e8ed (このIDを非表示/違反報告)
せつ*(プロフ) - 名前は変えられないのですか？ (2019年2月10日 3時) (レス) id: 1218d17d35 (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - 紅葉さん» ！！(゜ロ゜ノ)ノ すみません！ありがとうございます、すぐ直します！ (2018年12月28日 12時) (レス) id: 36a679870d (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 急な指摘すみません！朝食は【ブレイクファースト】じゃなくて【ブレックファースト】ですよ。ブレイクしちゃダメです！ (2018年12月27日 23時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲 | 作成日時：2018年8月13日 23時
