はじめまして、無個性のすごい人 ページ11
プリントや教科書、明らかに守美の物ではないコミック系の本多数が積み上げられた机を見て、彼女はガクッと頭を垂れた。
渡世は頭をかいてため息をつく。
入学して早々に不登校者の机が物置になるとは。
緑谷の時といい机の事といい、この担任大丈夫か、と呆れる他ない。
先生「そいつ一二年、全く来てないんだけどな。模試はトップ成績だ。まあ通るだろ」
勝「トップだァ……！！？結局は俺だけ通るんだよ！俺が通るんだ！学校に来れもしねぇ貧弱野郎なんざ、俺の敵じゃねぇ！！！」
ボォン！！！
守美の机は炭と化した。
脆くなった黒い机が、ぐしゃりと音をたててへしゃげた。
緑「わぁ……！」
ジャ「学校の物壊すんじゃねーよ、クソガキ……こりゃあとで校舎のゴミターミナルに落とすっきゃねーな」
守「………」
ジャ「…絶盾チャーン。大丈…夫そうだな？」
顔を覗き込んだ渡世は、意外に彼女が冷静なのに驚く。
冷めた瞳を爆豪に向けたまま、守美は少々自嘲気味に笑った。
守「貧弱なのは自覚あるので。それに、緑谷君と同様、私も彼と張り合う気はないので、別に腹は立ちません」
ジャ「……そ？」
守「ただ、まあ嫌いだなと。高校でご一緒したくない人だとは思いますね」
それより、と守美は緑谷に視線を向けた。
守「彼、意外とタフネスですね。あんな怖い人に迫られて、後ずさりはしたけど逃げなかったし、自分の意思をちゃんと言葉にして。……昔の私にはなかった強さです。無個性だなんて言われてるけど、すごい」
ジャ「……」
守「…先生。メモ帳とかありませんか？」
ジャ「あ？あるけど」
守「一枚…二枚ください」
ジャ「お、おお？」
ビリビリッとメモ用紙を千切って、彼女に渡す。
彼女はそれに、何か書き始めた。
緑「うぅ……いてて」
生徒「どんくっせーなぁ緑谷。無個性なのにでしゃばるからだよ」
緑「は、はは……かっちゃんが強すぎるんだよ」
生徒「違いねぇ。怪我しない内に辞めたら？」
緑「……」
黙り込む緑谷に、再び嘲笑がふりかかる。
言葉として吐き出しようのない感情を、ため息として吐き出して、緑谷は爆破されて割れた机を何とか元に近い形に組み立てて、椅子に座った。
ぐらぐらして不安定。
今にもまた転げ落ちそうだった。
緑「(…………はぁ)」
守「………」
ポイッ
緑「！？」
ジャ「！」
はじめまして、姿の見えない優しい人→←ひどいですね、ヒーロー志望のクラスメート
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あやな(プロフ) - 名前変更って出来ないんですか？ (2022年1月7日 15時) (
レス) id: 7ba9a83a1d (このIDを非表示/違反報告)
おと姫と愉快なサカナたち(プロフ) - 名前変換出来ないんですか？やってみたいです！ (2019年8月5日 15時) (レス) id: e21618e8ed (このIDを非表示/違反報告)
せつ*(プロフ) - 名前は変えられないのですか？ (2019年2月10日 3時) (レス) id: 1218d17d35 (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - 紅葉さん» ！！(゜ロ゜ノ)ノ すみません！ありがとうございます、すぐ直します！ (2018年12月28日 12時) (レス) id: 36a679870d (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 急な指摘すみません！朝食は【ブレイクファースト】じゃなくて【ブレックファースト】ですよ。ブレイクしちゃダメです！ (2018年12月27日 23時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲 | 作成日時：2018年8月13日 23時
