ギーヴの気転 ページ10
セ「ね、姉さん…!?」
バ「さっきまでの覇気の無さはどこへ行った」
セ「バルナーさん!?貴方も貴方で変わりすぎだからね!?何その山!!」
バ「死人」
セ「知ってる!!」
ダ・ファ・ギ・ジ「「………」」
シ「すっげ、通り名そのまんまじゃねーか」
本職
『血濡れの
そして『人潰しのバルナー』……
リルの赤衣は、それより深い紅色の飛沫のせいで禍々しさを帯びていた。
夜の海の瞳は、太陽みたいにギラついて、輝いている。
バルナーの両拳の内には、頭蓋骨がへしゃげて小さく潰れた海賊の頭があった。
高く積まれた死体は、全て彼の破壊的握力により、体の各箇所が潰れていた。
残りの海賊達が悲鳴をあげる。
海賊「な、っなんで『血濡れ』と
『人潰し』が
リ「はァん?誰がンなこと言ったョ。アタシ等はただ自分と自分の好きな奴のために生きるだけさね。なんで陸に限らにゃならん?」
バ「同じく」
海賊「ヒッ、ヒィィィ!!何なんだよお前らぁぁぁぁ」
ギ「ピクッ))!…良いこと思い付いたぞ」
ファ「(ろくでもないことじゃな)」
セ「『(同感だ)』」
後ずさる海賊共に、ギーヴの思い付きが止めを刺した。
芝居めいた事実が、身の程を知らぬ賊の耳に、寒風を吹き入れた。
ギ「お前達!この者達が誰だか知らないで戦っていたのか!?」
セ『(……コヤツノ考エヲ見抜イテシマッタ気ガスルノダガ)…あたしも同じくよ、セラ」
ギ「この二人こそは!
パルス最強の戦士、
セ「『やっぱりあたし達をダシにしやがったコイツ!!』」
シ「……俺の異名は?」←
セ「言われたがるな、そこ!」
まだあんま広まってねーもんな。もっと広めよ、と笑うシェンヴに呆れの視線が集まる。
己の異名や呼称とは自分から広めるものではないはずだが、シェンヴにとっては違うらしい。
ギーヴの芝居は続いた。
それにノッてダリューンが眼力を強めるものだから、セレンは楽士を止めるより、戦士に見とれる事にした←
…結局、欲望と武芸が釣り合わない海賊共は、大人しく投降した。
命を代償にする歯向かう勇気が出なかったようであった。
69人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サヤノ - 咲きさん» 咲きさん、こんにちは、お久しぶりです、近頃はコロナウイルスの影響で買い出し以外は外泊は控えてますが、咲きさんは変わりはありませんか? コロナ対策法では手洗い、うがい、消毒を済ませるようにして下さい、くれぐれも気をつけて下さいませ。 (2020年2月22日 11時) (レス) id: dd5aa67050 (このIDを非表示/違反報告)
アル戦ファン - 最新のニュースですよ!アルスラーン戦記がミュージカルするんですよ。東京と大阪でしますから、私の場合、現地に行かないと行けませんね。その前にチケットを手に入れないと! (2019年4月28日 20時) (レス) id: 2ddfe4a912 (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - サヤノさん» ありがとうございます。長らく更新していないにも関わらず、このようにコメントをいただけて幸せです (2019年2月5日 20時) (レス) id: 36a679870d (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 咲きさん、お元気でしたか? 私は毎日毎日読むのを楽しみながら元気しています…必ず応援してます! (2019年2月4日 15時) (レス) id: 41b29e3ed5 (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - アル戦ファンさん» わかりました。この章はもうお話がいっぱいなので、次は続編から書きますね (2019年2月1日 23時) (レス) id: 36a679870d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:咲き | 作成日時:2017年3月11日 21時